【オーヴァーロード】感想《戦争×ナチス×ゾンビ》
面白かった!
よくあるナチスが戦争時に秘密裏にヤバイもの作ってた系の話。(みんなナチスならどんな無茶苦茶な設定にしても良いと考えてる節がある)でもそこに本格的な戦争シーンが加わる。
この部分、前情報あんま入れてなかったので前半が本格戦争映画で驚いた。
正直後半のVSゾンビ戦より前半の飛行機での上陸の方が生存難易度高いやろ。
目的地にたどり着くまでに友軍機はどんどん落ちる。
目的地上空で飛び降りても銃弾の雨の中。
地上に付けば地雷で吹き飛ぶ。
緊張感マックスで大満足でした。
ゾンビ戦もよかった。
火炎放射器をぶっ放すヒロイン。
子供のために命をかけるアウトロー。
そしてなにより、ゾンビを倒すために自らゾンビになるフォード伍長がかっこいい。
そしてこんな薬は味方にも渡すわけにはいかないと自ら爆死。使うのは敵から奪ったライター。
かっこいい!!
後から調べたらカート・ラッセルの子供らしい。そっくりだわ。
子供の頃カート・ラッセルの映画(エスケープフロムL・A)見て、いつかカート・ラッセルの様に電磁パルスで世界中の電子機器停止させてからタバコに火をつけて『ようやく人間に戻れたぜ』と言いたいと思ってた僕にとってはその息子の映画を見ることになるとはなんとも感慨深いものがありました。
続編あるなら見てみたい。ナチスなら追加で何やってても不思議じゃないしね!
【甲鉄城のカバネリ 海門決戦】感想《無名が超絶可愛い!》
面白かった!
なんとアマプラでも同時公開してる本作。
せっかくなんで映画館で見てきました。
その結果……
無名が可愛すぎる!!
スタッフ、無名のこと好きすぎやろ……。
なんていうか作画も他のキャラと比べてレベルが違う(他のキャラが悪いというわけではなく無名がおかしい)。時々画風すら違う。
無名を可愛くみせることに本気すぎる。
いやぁ良かった。
あと戦闘シーンも無名がこれでもかって位動くので最高です(その分他のキャラはそんなに動かない)
ストーリーも良かった。
本当に1時間だったのかと思うほどの盛りだくさん。
何よりイラッとくるキャラがちゃんとみんなサクサク死ぬのが良い。
ストレスたまらない。
ユキナの本気だすとき上着脱ぐとこも望まれてる描写解ってる感あって良かった。
あとこの作品、来栖が結構好きなんですよね。
TVシリーズ序盤は嫉妬に狂ってやらかすビゾンさん(バディコンプレックスの登場人物)枠だとばかり思ってたので、大勝利ルートを突き進んでるのは感慨深いものがあります。
そんなこんなで大満足。
映画館で見て後悔はなかったです。
続編とか作って欲しい。
【ザ・フォーリナー 復讐者】感想《思ったよりいつものジャッキーだな!》
娘を殺されて闇堕ちするジャッキーチェン!こんなジャッキーみたことない!
みたいな宣伝の仕方で気になってた本作。でも思ったよりいつものジャッキーチェンだった!
なんというか狂気が足りない。
かなり理性的なんですよねこのジャッキー。犯人の名前を知るためにアイルランドの副首相を脅したりするけど、結局最後まで殺したのは実行犯だけ。
ジョン・ウィック一作目みたいな大暴れを期待してたからちょっと肩透かしだったかな?
あとこれはジャッキーチェンの今までの功績が影響してるからなんとも言えないんたけどジャッキーチェンのカンフーシーンとシリアスシーンの相性が良くない。
今までの作品が脳裏によぎって笑顔になってしまう。
てか森での戦いのカメラワークは完璧に今までのジャッキーチェンの映画意識してたと思う(ジャッキーチェンが武器にする物にカメラが向くみたいなやつ)。もっと思い切って違うやり方した方が良かったのは。
真面目に挿入されてた修行編もどうかと思う。それまでは結構シリアスな雰囲気維持してたのにあそこで笑ってしまった。
車押して筋トレてあなた。
あそこのジャッキー映画っぽさ凄い。
元特殊部隊の人間とはいえ60代が短期間筋トレしたくらいで体力やらがなんとかなるとは思えないし逆に説得力なくなった感じがするのでいらなかったのでは。
最後元の生活に戻る流れも、あのジャッキーチェンの店の店員との関係性をあんま掘り下げて無かったからそこを最後に強調されてもっていう。
復讐を誓って闇に落ちるなら落ちるでもっと思い切ってアクセル踏みこんだ作品が個人的には良かったかな?
やりすぎて最後は主人公も平和な世界には帰れない的な。
まぁでもジャッキーチェンの格闘を見て育ったみたいなとこがあるので、60代なりの今のジャッキーチェンの格闘シーンには満足しました。シリアスさはなかったけど。
あ、そういやこの映画で北アイルランドのイメージがかなり怖い国になったんですけど史実もあんな感じなんですかね。調べなければ。
【響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ】感想《このギスギス感懐かしい!》
面白かったです。
自分も高校の頃は吹奏楽部だったので空気感の再現度が凄いなと思いました。
当時を思い出して胃が痛くなりました。
是非元吹奏楽部のみんなに見てもらって胃を痛めてほしい作品です。
あとビデオ撮影映像はゾンビパニックかデスゲーム前日みたいな雰囲気で無駄にヒヤヒヤしました。
コンクールに関しては上映時間でなんとなく結果が察せれたのは残念でしたね。明らかに全国大会やる時間無かったし。
ただリズと青い鳥のフルが聞けたのは良かった。とても良かった。
スピンオフ作品ではありますがリズと青い鳥も好きだったので、この作品では会話すらない人達が裏では色々あるんだなと思いながら見ていました。
でもリズと青い鳥の結果がダメ金だったのかとやるせない感じもしましたが。
(まぁ僕は関西大会までもいったことが無いので十分凄いことだとは思うんですが、そこで悔しがるのが彼女たちの凄いところなんだろうなぁ)
久美子が部長になって終了した今作。是非3年生編もやってもらいたいです。(興行収入そこそこある筈なので希望はある)
楽しみに待っています。
【名探偵ピカチュウ】感想《ライアン・レイノルズ無双》
面白かった!
もしポケモンが現実にいる世界だったら、というIFをしっかり考察して作られた作品でした。
個人的にはトータルリコールを思い出したかな。
現実には無いけど、どこかいつかの時代にはありそうな世界。
そしてポケモン愛に溢れた世界。
僕らがよく知っているポケモン絵はその世界では現実に存在するポケモンをデフォルトしたものという設定は上手いと思いました。
チョイチョイ出てくるコイキングがギャラドスになったりカラカラの被ってる骨が母親の骨だというポケモン設定も良い。ピカチュウが10万歩をめざしてると言っていたのはピカチュウの万歩計ネタか。
あの世界の有名人っぽい竹内涼真も凄く格好良くて良かった。
そして何よりライアン・レイノルズピカチュウ!可愛い!
その動きも表情もオッさん臭いのに可愛くて最高でした。
ただ、途中で察してはいたんですがそのオッさんが主人公の父親という展開は少し残念だったかな。
いや、それは別にいいんだけど元に戻った後も主人公とピカチュウに触れ合って欲しかった。
なんか結構ピカチュウをスルーしてた感じだったけどどういう意図だったんだろ。
まぁそれでも最後に大谷さんの可愛いピカチュウの声が聞こえたのでオールOK!(大谷さんだよねあれ?)
この世界観でスピンオフ色々やって貰いたいです。
【アベンジャーズ/エンドゲーム】感想《これぞ総決算!》
面白かったとか面白くなかったとかなんかそんなんじゃないなこれ!
いや、テンション上がったし手に汗握ったし終わった時の満足感と喪失感は凄いしとんでもない映画ではあったんですが単純に面白かったって感じでもないんですよね。
十年以上共に歩んできたヒーロー達のその結末。
とても感慨深いものがあったのは確かです。
- 全作品見ろという強気の姿勢
- 予想できない展開
- 御都合主義でありながら御都合主義ではない
- トニー・スタークの最後
- トニー・スタークはベンおじさんだったのか
- キャプテンアメリカの最後とタイムパラドックス
- デブのままだったソー
- どうなるGOTG3
- 満足感と虚無感と
全作品見ろという強気の姿勢
自分自身はアイアンマンの頃から映画館に通って見ていたのですが、これからエンドゲーム見ようと思ってる人は主要作品押さえとけば良いだろうと軽く考えてたんですよね。
全然そんなこと無かった!
11年分の作品全て見ていること前提の強気の姿勢!
話の至る所に「当然見てるよな!?」とばかりに説明なしで現れる過去作の情報。
今まで作ってきたものに自信が無いと出来ない手法に痺れました。
ただ、これ過去作見てること前提の作品なので単体作品としてはそこまで面白いわけでもないんですよね。
過去の積み重ね。僕たち自信が彼らを見ながら積み重ねてきた時間の積み重ね。
その時間が、今まで培ってきた感情が、蘇り、溢れ、暴走する。
観客の人生すらも作品の要素に組み込んだ凄まじい映画だと思いました。
ただ、「アカデミー賞で賞取れるかな?」みたいな話題ツイッターで見て思ったんですが、賞的なことを考えるとどうなんでしょうね。
この作品だけで評価できないものを評価するのは難しい気もします。
ただでさえアメコミ原作映画の受賞は難しいみたいですし。
予想できない展開
この作品ほど展開が予想できなかった作品も珍しい気がします。
特に序盤。
CMで宇宙空間で漂流してたトニー・スタークがまさかの速攻救助。
紫ゴリラへの殺意に燃えて映画に挑んだら序盤に死んでそれから5年後展開。
全然予想してなかった。
この時点で製作陣の掌の上ですね。
因みにサノスの首がソーに切り落とされた時に外国人の観客達は爆笑してました。
シリアスシーンでは無いのか。これが国による感性の違い…。
御都合主義でありながら御都合主義ではない
過去へのタイムスリップとかは結構御都合主義的展開ではあるんですけど、それで救える者と救えない者はしっかりわけてるんですよね。
最初タイムスリップの話になった時は全てを救える展開になるかと思いました。
過去を改変して未来を変えるんだと。
だからそれは子供ができたトニー・スタークにとって辛い展開になるんじゃ無いかと予想しました。
過去改変したら人類が消えてから産まれた娘との思い出が全て消えることになるから。
でも彼らにとってのタイムスリップはそんなものでは無かった。
タイムスリップというよりは並行世界への移動に近い。
過去からインフィニティストーンを集めればインフィニティストーンの力で消された者は復活できるが、それ以上のことは出来ない。
サノスに直接殺されたガモーラ、ヴィジョン、ロキは蘇らないし、ソウルストーンを得る為に死んだナターシャは復活しない。
死者は蘇らない。
御都合主義の基準に信念みたいなものを感じました。
トニー・スタークの最後
僕がMCUで一番好きなのはアイアンマンなので、彼の死はとても悲しかった。
御都合主義でも良いから、息を吹き返して欲しかった。LOGANを見た時の感情が蘇りました。
でもこれでようやく彼の贖罪の旅が終わるのか。
ペッパーの言うように、ようやく安心して眠れるのだ。
トニー・スタークはベンおじさんだったのか
ずっと不思議だったんですよね。
スパイダーマンという作品に当然登場するであろう重要人物、ベンおじさんがこのMCU世界にはまだでてきて無いのが。
他の作品では、ピーター・パーカーのミスによって育ての親であるベン叔父さんが死んでしまい、ピーター・パーカーは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを学ぶ。
これは別のバースのスパイダーマンも同じで、身内や親しい人の死がヒーローとしてのオリジンになっている。
悲しき宿命。
でもこの世界にはベン叔父さんの気配は無い。
ずっとなんでなんだろうと思っていたんですが、ひょっとしてこの世界のピーター・パーカーにとってのベン叔父さんはトニー・スタークだったのかなと。
世界と家族の為に、命をかけたトニー・スタークの姿がオリジンになるのかもしれない。
もしそうなら、次回作のファーフロムホームは予告映像から想像できる内容とは違ってシリアスになるのかも。
キャプテンアメリカの最後とタイムパラドックス
過去にインフィニティストーンを返却し、老化した状態で返ってきたスティーブ。
ここは結構謎ではあるんですよね。
過去に戻った世界で過ごしても恐らくその世界での時間が過ぎるだけで元の世界につながるわけでは無い筈。(サノスが消えた世界などは最早別物の世界になっている筈)
なので多分過去の並行世界で時を過ごして良い感じのところで戻ってきたんだと思うんですけど、どうやって戻ったんだろ(ベンチに現れる意味がわからない)
あとペギーと良い感じになってるところ、多分その世界のスティーブが氷の中にいると思うので同一人物NTRだなと思わないでも無かった。(オブリビオンを思い出した)
老人スティーブが自分の人生を楽しんだと言うシーン、字幕にはでていないし僕には聞き取れ無かったけど「トニーが言ったように自分の人生を楽しもうと思った」って言ってるらしんですよね。
結構重要なセリフ省いてるなと驚きました。
トニーが死んで、かつて(ウルトロンの時だと思います)トニーが言った言葉を実践したんですよ。
自分でふと思い立って行動したのと、色々ぶつかりあったけど、それでもどこか特別な絆のあったトニースタークの言葉を最期の最後に実践したのとでは大きな違いではないかと思います。
デブのままだったソー
絶対復活して痩せると思ってたのに最後までデブで笑いました。予想外過ぎる。
彼は初期から大きく変化した人物の1人ですね。
傲慢だった王子が、ただのソーとして旅にでる。
彼の変化も感慨深く感じました。
どうなるGOTG3
いやほんとどうなるんでしょうねこれ。スターロードが可哀想過ぎる。せっかく良い感じになったガモーラは死んで新メンバーでの旅ですよ。どんな空気の作品になるのか全く予想できない。
満足感と虚無感と
というわけで非常にカロリーの高い映画でした。
遂に終わったという満足感と遂に終わってしまったという虚無感に支配されています。
トニースタークは世界を救って死に、キャプテンアメリカは自分の人生を生きて引退、ソーは王の座を降り新たな仲間たちと宇宙へ旅にでる。
一つの終わり。
それでもまた、何かの機会に彼ら3人が揃い戦う物語を見たいと思ってしまう。
いつかそんな日が来る事を夢見て、とりあえずスパイダーマン続編を楽しみに待ちます。
【ハンターキラー 潜航せよ】感想《ロシア人つえー!!》
面白かった!
沈黙の戦艦系統かと思ったけどどちらかというとバトルシップ系統。
ロシアなら無茶苦茶な展開でもアリだと思ってる節がある。
以下好きなポイント。
- 無駄に足を引っ張る味方がいないのが良い。反発して文句は言っても仕事はしっかりこなす。意味のない無駄なゴタゴタで味方に犠牲者が出ない。
- 潜水艦が潜水する時角度が変わった際に全員の姿勢の重心が変わるとこ。
- 地上特殊部隊(地上の話もあるとは予想してなかったから意外だった)
- さっきまで死にかけてたのに即座に参戦して暴れまわるロシアシークレットサービス。
- さっきまで拘束されてたのに即座に状況把握して窓からスムーズにロープで降りて銃を借りて参戦するロシア大統領。
- 潜水艦乗りであるが故の信頼
- エンドロールでのプロモーションムービーみたいな潜水艦映像。どうだ!潜水艦は格好良いだろ!見てくれ!という強い意志を感じる。
内容的には結構トンデモな話なんですけど、製作陣の【こういう作品を作るんだ】という思いみたいなのはしっかり伝わってくる良い作品でした。
こういう作品が増えてほしい。大ヒットはしにくい路線ではあるだろうから難しいだろうけど。