映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【ネタバレアニメ感想】けものフレンズ 最終回見たし今までの感想をつらつらと

大団円!
やったぜ!

完結記念に1話からの感想を記述。

【世界観】
サンドスターに当たると動物はすべからくフレンズと呼ばれる女の子になる(!!)
オスも女の子になるよ!
メスがフレンズになったらオスの特徴を持ってることもあるようだ。

【登場人物】
カバンちゃん…記憶喪失の女の子。サバンナでサーバルちゃんと出会い、自分がなんのフレンズか調べる為に図書館に向かう。

サーバルちゃん…カバンちゃんが最初に出会ったフレンズだ。他のフレンズと違って目立った力を持たないカバンちゃんを優しく見守っていく。

ラッキーさん…フレンズ達にボスと呼ばれるロボ。最初はあまり役に立たないがここぞというときは本領発揮するぞ。


アライさん&フェネック…カバンちゃんを防止泥棒だと(勘違い)して毎話Cパートで追ってくるぞ。明後日の方向に突っ走るアライさんと、そんなアライさんを助ける為に方角を覚えた有能フェネック。本作のもう1組の主役とも言える。

セルリアン…フレンズを襲う謎の敵。食べられると記憶がなくなりフレンズ達は元の動物に戻る。

【1話】
けものフレンズはこの1話から毎週見続けていたのだが正直最終回が今のような展開になるとはこの時は全く思っていなかった。
この時は次も見るどうか悩んでいる段階だ。
そんな悩みの中で、とりあえず2話も見ようと思った理由のほぼ100%が動物園の飼育員の方のコーナーがあったからだ。
自分が動物園や水族館が好きなこともありって、飼育員の方の話を入れるのは凄い面白い試みだと思った。
ただ正直アニメの内容自体はちょっと微妙かなと思ってはいた。
でもとりあえず2話を見て見ようと。
その思いがまず最初に変わったのが次の2話だ。

【2話】
まずカワウソである。
水族館行ったらカワウソをずっと見続けてるくらいカワウソが好きなのだが、2話ででてきたカワウソは見た目は人間だがカワウソらしさが溢れてたように思う。
あの上から下に繰り返し滑ってくる様子は水族館でよく見る光景だし、あれが見てて飽きないのだ。
そして、小石を使ったジャグリング。残念ながら実際にはみたことは無いのだが、数年前にカワウソがジャグリングしている動画を見て以来頭に残っている光景で、カワウソらしさを感じることができた。
そこに気がつくと1話の時よりもこのアニメが好きになってきたのだ。
ひょっとしたら1話のサーバルちゃんも自分が知らないだけでサーバルらしい動きをしていたのかもしれないとも思うようになった。
遊びに夢中になってジャガーさんをスルーしたのも面白かった。
それに加えてパークの全ての地形データが入っていると言うガイドロボットらしきラッキーさんのデータの当てにならなさ。
これはデータ登録当時と地形が変わってきているのだろう。
いったいどれだけの月日が経過しているのだろうか。ひょっとしてこのパークには人は既にいないのでは?人が滅んでいる可能性も??
そう考え出すとなんだか楽しくなってくる。
人間の知恵とアニマルパワーで問題を解決する流れも熱い。

【3話】
トキ&アルパカの登場である。
トキって歌が上手くなかったんだね…。
『動物だった頃』『博士』
気になるワードをちょいちょい挟みつつ2話でゲットしたバスを動かす為に山頂のカフェで電池を充電する。
アルパカの見た目の可愛らしさと栃木弁も良かったが何よりツバを吐いたとこがよかった。
そうだよあいつらツバ吐くんだよ。まさかやるとは思わなかった。
ところで電池を充電してたら他の機能を使えない設備はどうかと思うよラッキーさん。

【4話】
スナネコかわええ…。後で知ったのだがこれエンディング歌ってる方が声やってるのか…めっさうまいな。数少ないサーバルちゃんを煽るスタイルの持ち主。良いキャラ。
そして砂漠の地下にバイパスが!!(不意に現れる人工物!テンションあがる!)
バイパスを通って目的地に向かう途中には謎の建造物。
そこでツチノコ(ありなのかよそれ!)と出会い一緒に建造物を探索し、最後にはそれが人を楽しませる施設(迷路?)だとわかる。
ここで(自分の中で)2話目で上がっていたこのアニメの面白さが更にワンランクアップする。
人が(恐らく遥か昔に)いなくなったのにも関わらず稼働している巨大建造物。
このアニメを見る時の感覚に寂しさみたいなものが加えられた瞬間である。
似た感覚は『planetarian』を見たときにも感じたことがある。
人が人の為に作った施設が、機械が、人が訪れることがなくなっても健気に稼働し続ける寂しさ。その頃から世界は恐らく一変したのだろうという悲しさ。
そしてツチノコがカバンちゃんのことを考えながら感慨深げに言った言葉。
『絶滅してなかったんだな』
もう多分視聴者は1話の段階でみんなわかってるんだがカバンちゃんの正体はきっと人間である。
おいおいやっぱ滅んでいるのかよ!
1話から3話で明るい物語の合間に少しずつ見え隠れしていた不穏さが表に顔を出す。
こんなの続き見るしかないじゃん!
あとツチノコは最終回までお気に入りのキャラになる。後で出てくる博士より頭良さそうなんだよなぁツチノコ

【5話】
ビーバー&プレーリー。
個人的にはちょっと微妙な回。
フレンズの能力が思ったより凄いことがわかったのは良かった。
ただこの回はカバンちゃんがどう問題を解決するのかが流れでわかりきっていたので展開の面白さ的には今までの回より下がった気がする。

【6話】
なんかいっぱい出てくる。ライオン&ヘラジカ。
ライオンが率いるグループVSヘラジカが率いるグループ。
脳筋すぎて毎回勝てないヘラジカ。
そろそろ相手が怪我しそうなのでわざと負けても戦いを辞めたいライオンはカバンちゃんにヘラジカグループの参謀になるように頼んで…。
この回は面白かった。
まず出てきた種族名のクジラ偶蹄目ってなんだよと。
気になって調べてみたら、クジラ偶蹄目は一度海から陸に上がったクジラの祖先の中で海に戻らずに進化したのではないかと考えられてるやつららしい。
今は見た目が全然違う動物達が先祖は同じだというのだ。
ロマンを感じるぞ!
あと何気にフレンズ達が持つノボリ(?)がその辺の売店からとってきた感じのやつなのが面白かった。
最後にハシビロコウちゃんがカバンちゃんの正体を教えてくれてエンディング。
次回が気になる!

【7話】
博士登場&助手登場!
ミッション:カバンちゃんの正体を教えて欲しければ料理を作れ。
虫眼鏡を使って火を起こし見事カレーを作りクリア。
フレンズ達はやっぱり火が怖いみたい。
何気にジャパリマンの秘密が少しわかる。
あと施設はラッキービースト達(複数形!)が整備しているらしい。
ラッキーさんいっぱいいるのかよ!
この段階だと博士あんま賢そうじゃないんだよなぁ。かわいいけど。
アルパカさんに紅茶の入れ方教えた割には料理はできないのか?
火が使えないだけかもしれないけど。
あとカバンちゃんの正体はヒトでした。
先週ハシビロコウちゃんに教えて貰ってたからサーバルちゃんも驚かなかったね。
博士曰くヒトは既に絶滅しているらしい。
ただここでの(現実世界でもそうだが)絶滅=目撃され無くなったということらしいので滅んだかどうかは不明。
島から退去しただけだとしても、島から出ないフレンズ達にとっては絶滅なのだ。
あと褒美にマッチ箱みたいなのとペパプのチケットが!この流れで来週アイドルイベントとか本気か!不安!

【8話】
水族館といえばペンギンショーということで(そういう理由なのか?)ペパプライブ!
思ったよりちゃんとライブやるのな!
見る前は結構不安だったけど普通に楽しめた。良い曲だった。
踊りもペンギンっぽいよね。
あとラッキーさんの別個体がでてくるよ!
ヒトは最後には港で目撃されたと有力情報が。
次の目的地を港に決める。

【9話】
雪山&温泉。
キタキツネ&ギンギツネ。
アバンから『先走っちゃった…。私はここで終わり…ごめんねカバンちゃん…』(台詞は適当)的な展開が!(すぐに解決します)
ジャパリバス雪山走行仕様もでてきて楽しい!
サーバルちゃん、何話か前には寒い地方だったら入り口で待っていようかな的なこと言ってたのに普通についてきてくれてなんかジーンとくる。
そしてなんやかんやで温泉シーン。
やっぱ服のまま入るのかよ!と思ったら服が服だと知らなかっただけのようだ。
カバンちゃんが教えたら普通に脱げた。
後日コンセプト作ってる(?)吉崎観音先生がニコ生でコメントしてたことによると服だと認識した瞬間に服になったようだ。
知らないままだと動物の毛皮と同じ。
トイレとかどうしてたんだろって思ってたけど疑問が解けた。
しかし多分カバンちゃんの与えたよって色々生活が面倒になったんじゃないかという気もする。
知らなければそのまま何も気にせず生きてこれたのに、これからは洗濯とかもしないといけないのだ!
もしかしたらサンドスターの不思議パワーで洗濯いらずの可能性もあるけど。
サーバルちゃんの海の予想図がとてもかわいい回でした。

【10話】
ロッジ。タイリクオオカミさんかっこいい。
ヒトに出会えなかったら一緒に住むのも良いんじゃないかなと提案するサーバルちゃんが健気で可愛い。
今まで1話に一回くらいラッキーさんがその地方でミライさんという人が録音したと思われる音声データを再生してたんだけど、実はそれが映像データだとわかる回。
映像に映るミライさんともう1人のサーバルちゃん。そしてわけもわからずサーバルちゃんが流す涙。
とても意味深な回。
あとラッキーさん、映像データは温泉で再生してた時にもちゃんと流そうね!!!
ロッジから出てようやく目的地の港へ。
そこに人の姿はなかったが船はラッキーさんが動かせる。
一度海に出て人を探したいとカバンちゃんが提案したところで山の方から大きな音が…。

【11話】
巨大セルリアン登場!
攻撃しても山からサンドスターローの供給を受けて修復するセルリアンをなんとかする為にカバンちゃん達は山頂へ。
1話からCパートでカバンちゃん達を追いかけてたアライさん&フェネックが登場!
一瞬で和解!(アライさんええこや…)
お客様を守るのが自分の使命であり、逃げるように訴えるラッキーさん。
自分はお客様じゃないよ、今まで助けてくれたみんなを助けたいんだと言うカバンちゃん。
そんなカバンちゃんを認めたラッキーさんはパークガイドの暫定権限を与える。
なにこの熱い展開!
そうだよな!お客様じゃないよな!仲間だもんな!
今までどこか機械的だったラッキーさんにこれ以降どこか人間味を感じるようになる。
ラッキーさんは巨大セルリアンをおびき出す為にジャパリバスを運転するが枝に引っかかるというトラブルに合う。いつもならここで機能停止してるとこだ。そこをハンドルを強引に切り替え気合いで乗り越える。
巨大セルリアンに飲み込まれたサーバルちゃんを助ける為に苦手だった木登りをして空を飛べない人の身ながらセルリアンに飛び移るカバンちゃん。
11話はどこまでもカバンちゃんとラッキーさんがかっこいい回だった。
ただサーバルちゃんを助けた後、巨大セルリアンはサーバルちゃんとカバンちゃんを補足していた。
気絶したサーバルちゃんを置いて離れたカバンちゃんは松明に火を灯し巨大セルリアンを自分の方に引き付ける。
サーバルちゃんへの感謝の言葉を口にして。
そして巨大セルリアンに潰されたように見えた感じでエンディング!!
ここで終わりか!ここで終わりなのか!来週までどういう気持ちでまてばいいんだ!!
と熱さと感動と不安でいっぱいの11話だった。
よく詰め込めたなこれ。
正直この時点ではもう監督を信じてはいた。
いままでこれだけ丁寧にやってくれたらバッドエンドはないだろうと。
なんとかなるんだろうと。
でも万が一!億が1のことを考えると!!
どうなるんだ次週!!

【最終回】
サーバルちゃんが目覚めるとカバンちゃんの姿はどこにもなかった。
おいおいやっぱ食われてたのかあれ。でもサーバルちゃんちゃんと記憶があるらしいしまだ大丈夫だあわてることはない。
今までカバンちゃん(人間)以外には話しかけなかったボスが初めてサーバルに話しかける。
カバンちゃんを頼むと。3人での旅は楽しかったと。
おいおいなんだそれ、ボス死にそうじゃん!やめてくれー。あとちょっとうるっとくる。そんなこと考えてたのかよ。
カバンちゃんを助ける為に巨大セルリアンに必死にしがみつくサーバルちゃんにも泣ける。
1話ではわからなかったカバンちゃんの良いところを叫ぶのだ。返してくれと。
そこに博士と今まで出会った仲間たち大集合!熱い!いいよこの展開!王道!
ただここOpが流れるんだけど合ってなさすぎて笑ってしまう。いやこの曲自体は好きなんだけど。ただそれもこのアニメっぽさなのかな。
戦闘シーンはテンポもそれほど良くはなかったけど、今まで出会ったフレンズ達が変に強化されたりせずに持ち味を生かして戦ってるのは良かった。
そしてセルリアンの気をそらす為に火をつけた紙飛行機を飛ばすサーバルちゃん。
そう、火を怖がってたサーバルちゃんがカバンちゃんに教えてもらった紙飛行機を作って飛ばしたのだ。
救われたカバンちゃんは手遅れで元の動物に戻るという。
元の動物…そう人である。
実は純粋な人ではなく人のフレンズであったカバンちゃんは人に戻る。そうそのままの姿で、記憶も失わずに。
ハッピーエンドやんこれ!
ひょっとしたら動物のフレンズが動物に戻ると記憶が失われるというのは体の構造が著しくかわるからだったりするのかな。脳の構造もかわるだろうし。
ハッピーエンドかと思ってたらなんやかんやでラッキーさんが巨大セルリアンを道連れにして倒す。そんなフラグは達成しなくていいんだよ!!
最後にカバンちゃんとサーバルちゃんの名前を言っているっぽいのが泣ける。
と思ったらラッキーさんの本体は胴体についてるレンズだった!
声を出すレンズに驚いてサーバルちゃんが海に投げ捨ててしまったとこは今までの緊迫感もあって爆笑してしまった。
その後なんやかんやでカバンちゃんはフレンズ達が作ってくれた船で旅立つ。
やっぱりお別れエンドなのかとちょっと寂しく感じてるとこに、サーバルちゃんがこっそりカバンちゃんの後をつける映像。
ハッピーエンド中のハッピーエンドやんけ!!。
大満足!!

ちなみにカバンちゃんはミライさんの髪の毛にサンドスターが当たり生まれた人のフレンズみたいなのだが、フレンズから元に戻っても髪の毛になるわけではなく、フレンズじゃない人になるだけ。これは他のフレンズも同じであり、ガイドブックを読むと、これを利用したら絶滅した動物を復活させることさえ可能のようだ。
ところでカバンちゃんの髪の毛の色がミライさんと違う。これはフレンズ化とは、その元となった個を識別してるわけではなく、その種族だけが反映される可能性もあるのかなとも思った。ミライさんの髪の毛から生まれたカバンちゃんはミライさんになったわけではなく、人間という種族の代表になったのではと。

となんやかんやで色々考えたりハラハラドキドキしたりと最初(2話くらい)から最後まで楽しめた作品でした。1話も今見たら面白い。サーバルについても勉強したしね。
ガイドブックも設定盛りだくさんでまだまだ楽しめる!

追記…最終回でサーバルちゃんが飛ばした紙飛行機について、サーバルちゃんが作った派と1話でカバンちゃんに貰ったものを今まで大切に持っていた派がいるようだ。
どちらの意見の人もどちらでも素晴らしいので問題ないという感じで平和な意見の相違だけど。
これがどっちかは明言されてないのでわからないが、僕はどっち(1話でサーバルちゃんが抱えていた紙飛行機も最終回の紙飛行機も)もサーバルちゃんが作ったんじゃないかなと思っている。1話でカバンちゃんが投げた紙飛行機は綺麗な形をしていたけど、サーバルちゃんが抱えていた紙飛行機はどこかよれよれだった。
多分描写はされていないけど、1話で別れる前にカバンちゃんにつくり方を教えて貰っていたんじゃないかなという妄想。
ガイドブックの最終巻にひょっとしたら解説が載ってたりするのだろうか。
答えがわかってもわからなくてもどちらでも楽しめる内容ではあるけれど。