映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【ネタバレ映画感想】新感染 ファイナルエクスプレス

面白かった。

実写版『甲鉄のカバネリ』!!って感じ

韓国映画観たのはJSA以来かな?

新幹線内でのゾンビものということでタイトルがダジャレだし期待値も低く見る気はなかったのだが評判良さげなので観にいくことに。

まず気になったのは原題。ハングル?は全然読めないから何書いてるのか全然わからないけど明らかに三文字!『新感染』の部分なのか!?
いやでもそんなジャパニーズダジャレみたいなタイトルなわけ無いよな、またアメリカ映画とかでよくあるクソ邦訳タイトルか?
(あとで調べたら『釜山行き』という意味だそう。これはまぁ日本人はこのままだと興味惹かれないから変更したのは正解かな。ダジャレタイトルはどうかと思うけど)

韓国人の名前は聞き馴染みが無いからかイマイチ覚えられなかった。

話的には利己主義のファンドマネージャーが釜山行きの新幹線内でゾンビパンデミックに巻き込まれて娘と共に車両を移動していく話。
新幹線に乗り込んだ時点ではまだ世界は(主人公の観測する範囲に置いては)平和だが、新幹線がゾンビ騒動でパニックに陥ってる間に外の世界はゾンビによって急速に崩壊していく。
一度降りた駅では既に軍隊もゾンビ化ていて、人々は安全な駅を求めて再び新幹線を走らせる。

こんな世界になってもスマホの通信は健在で電話会社の有能さが伺える。新幹線が動いているので電気も健在だろう。

主人公のパーティーメンバーは、

プロレスラーみたいな体格の葉加瀬太郎似のおっさん
プロレスラー葉加瀬の嫁さんの妊婦さん
ホームレス
高校生カップル
婆さん

この話では最初は利己的な主人公と対立するプロレスラーみたいな体格の葉加瀬太郎似のおっさんがひたすら格好いい。

一度は主人公に見殺しにされそうになって謝罪も無かったのに主人公が死にそうになった時は助ける。
素手でゾンビの群れに乗り込んでぶちのめす。
高校生がクラスメイトのゾンビと戦えなくても文句一つ言わない。
文句を言いつつも、実は主人公が利己的な理由に理解を示してたのも良い。
最終的には奥さんとお腹の中の子を主人公に託して俺を置いて先に行け。

もう主人公じゃん…。

このおっさんに主人公も段々感化されたのか娘以外の人を積極的に助けるようになっていく。

その反面、クズな人間もちゃんとでてきててそれも良かった。

自分が助かる為に扉を閉め、人を囮にし、被害を拡大させ続けるクズ。
恐怖に駆られて人間性を喪失し、他者を蹴落とす人間はパニック映画には必要不可欠な人間で ある。
でもこいつの所為で殆どのパーティーメンバーは全滅するので許すべからずクズである。

最終的に、娘とおっさんに託された女性を守る為に主人公も死に、妊婦と少女2人だけで安全地帯に辿り着く。

安全地帯に入るべくトンネルを歩く2人。
安全地帯を守るスナイパーは少女と妊婦が感染者かどうかわからず射殺しようとする。
ここは緊迫感があった。
希望を見せておいてパーティーメンバーが全滅するエンドの可能性もあるかなと思った。
事態を打開したのは少女が父親に聞かせる為に練習していた歌である。
ひょっとしたら暗いトンネルを歩く怖さから歌っただけかもしれない。少女からはスナイパーの存在は見えないし、感染者じゃないことを証明する為では無いだろう。
ゾンビは歌を歌わない。
スナイパーが彼女達を殺す必要は無くなったのだ。

ゾンビものだけどそんなにグロい部分はなく、エモーショナルな展開が多かったかな?
家族や恋人の元に辿り着く為に武器を装備する主人公、葉加瀬太郎、高校生の場面はかなり熱い。
韓国も日本と同じで銃規制国なだけあってアメリカ映画みたいにショットガンで吹き飛ばすみたいな派手なシーンは無いけど、それでいて飽きさせない作りになっていると思う。
あと徴兵制があるだけあってか、知り合いに普通に軍関係者とかいるのはお国柄かな。

あと本編内容関係なくこの映画を見て思ったこと。
日本の映画ももっと頑張って欲しい。
日本のゾンビものだと、アイアムアヒーローとか面白かったんだけど、あれも確か高速道路のシーンとかは韓国で撮影してた筈。
日本の映画が微妙なのは規制が厳しいことも一因なのかな。最近では仮面ライダーも満足にバイクに乗れないらしいし。
その分日本では出来ないことも表現できるアニメが進歩していったのかもしれない(適当)