映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【宇宙よりも遠い場所】 第7話 感想《叶わなかった夢と変わらなかった想い》

大人達の熱い思い

少ない人員、少ない予算。
実はこの船ヤバいんじゃないかという不安。
夢へと近づいたことによって見えてくる現実。
そんな時、藤堂隊長から明かされる過去の一端。
三年前、1人の犠牲を出し、何も成し遂げられないまま帰還した隊員達の想い。三年前にした約束。
三年前とは格段に下がった待遇の中で、帰還後の生活の保証は一切無い。
それでも当時のメンバーは殆ど集結した。
今の生活を犠牲にしてでも成し遂げたいこと。
南極に残したシラセの母と共に追いかけていた夢。
かつてその手から零れ落ちた物を再び拾いにいく。
成し遂げられなかったことを成し遂げに行く。
これはきっと1つの弔い合戦なんだと思います。
最初、大人組が次回から出てくるという発表があった時に、なんか大人組参入で人間関係ドロドロしたら嫌だなとか思ってたんですよね。
全然そんなことなかった!!
彼らもシラセ達と同じ、夢を追う者なのだ。
南極に一緒に行く大人達が、実は主人公達以上に熱い思いを持ってるの良いですね。

シラセという存在の重要性

この話ではシラセという存在の重要性も確認することができました。
歓迎会なのにどこか雰囲気が暗い大人達。
それは当然のことで、皆ちゃんとシラセの母親のことを覚えている証。
シラセはヒナタの後押しを受け、拙い言葉で彼らに叫ぶ。
母が言ってた言葉を確かめる為に、南極の宝箱をこの手で開ける為に、共に南極にいこうと。
この言葉に、きっと大人達も救われたんじゃないかなと思いました。
これはシラセ以外にはできないことです。
数秒の短い自己紹介なのに、思いが詰まったいいスピーチでした。
1話では母親を探しに行く(生きているとは思っていない様なので、母親の痕跡的なことかな)と言ってたシラセが、この話では母の言葉を確かめに行くと言っています。
これはきっと、キマリと出会い、仲間が増え、共に南極を目指していく内に彼女も良い方向に成長してきたということなのではないでしょうか。ずっと1人だったシラセに、今はこんなに大勢の同士がいると思うと感無量です。
きっとキマリと出会ってなかったら、ここまで来れてないんだろうなぁ。

散りばめた情報の回収が鮮やか

いや、正直言うとシラセがスピーチで「キャッチでウィットでセンセーショナル」とか言い出した時は何言い出すねんと思ったんですよ。そこにシラセ自身の思いを付け加えることによって凄く心に響くスピーチになるのは凄いと思いました。そしてこの「キャッチでウィットでセンセーショナル」というフレーズはアバンでシラセが恥ずかしがって言えなかった言葉です。
それを大勢の前で言うのは、一種の決意表明のんじゃないでしょうか。
このアニメは時間差で散りばめた要素を回収していくのが上手いですね。

他の場面だと、何故南極を目指すのかという問いに、かなえさんはソラを見る為だと答えます。これだけだと何言ってんだこいつちゃんと説明しろよって感じですよね(少なくとも僕はそう思いました)
ところが、かつてシラセ母が南極に天文台を作ることを目指していたと知ると、かなえさんの言葉の意味が理解でき、感じ方がまた変わってきます。
関連性は定かではないが多分経験が生かされてるんじゃないかって場面だと5話のシラセのカラオケですね。あの時の御乱心シラセが今回の決意表明に生かされてる気がしないでもないです。

挿入歌を入れるタイミングが完璧

3話の時も言いましたけど、挿入歌を入れるタイミングが完璧ですね。ここしかないってところで流れてきます。歌自体も凄く良いです。天才か。

次回が楽しみだけど

折り返し地点の7話。今まで全話面白い!
でも後6話くらいで話が終わる気がしない!
このアニメは先が読めず、毎回凄い楽しんでいるんですが、それだけにどう着地するのか不安がつきまといます。毎話ハードル上げ続けてる形ですからね。
まぁでも素晴らしい展開になると信じてる!
今から次回が楽しみです。

そういえば卵とか買い出ししてたの、ひょっとしてたこ焼き作るためか!?