映画やらアニメやら雑多感想ブログ

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アニメとか映画とかの感想を適当に書くだけ。ネタバレ有り。

【リズと青い鳥】感想《静寂の中で見るべき作品》

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面白かった!……けど人に勧めにくい作品だなこれ。

きっと万人向けではありません。

高校という狭い世界で、それでも彼女達にとっては全てである世界で、2人の少女の関係性の話。

この話、『響け!ユーフォニウム』と関係があるらしいんですけど、『響け!ユーフォニウム』を見てなくても楽しめます(この話を楽しめる素養のある人は)。

僕は『響け!ユーフォニウム』を見てないけど楽しめました。

『響け!ユーフォニウム』には興味はあったんですけど、自分自身が高校時代3年間吹奏楽部だったので、複雑な心境で手が出せてなかったんですよね。

アンチ的な感じではなくて、良いことも悪いこともあった、自分自身の人格形成の根幹とも言える時代を、オッサンになった今思い出して精神が耐えれるのかって話ですよ。(あと経験上、人間関係ドロドロした話になりそうだなってのもありました)

まぁでも90分なら俺の精神も大丈夫だろうなと思って見に行きました。

繊細な音の一つ一つが響いていく。映画館で見るべき作品

この作品の中で重要な文脈を持つ足音。

足音で始まり、足音で待ち人の到着を知り、共に歩む時も、道が別たれたときも、足音が響きます。

それだけでは無く、この作品は音が異常に作り込まれています。

カツ カツ と響く足音

息遣い

楽器を吹く前に吸い込む息

細かい音の一つ一つを丁寧に作り込む繊細さ。

作った人狂人かなとちょっと思いました。

この繊細な音の響きを最大限感じるには映画館の音響が一番だと思います。

周りの観客の些細な音が許せなくなる。映画館で見るべき作品では無いかもしれない。

あっさり言ったことを翻しますが、この作品は映画館で見るべき作品ではないかも知れません。

BGMをあえて単純な音色にして、足音を強調したり、音響的に繊細な作品だったんですよ。

その分、観客の立てる物音が凄い気になる。

ポップコーンを食べる音、

飲み物をフォルダーに置く音、

カバンを倒してしまった音、

席を立つ音、

席に戻ってくる音、

全てが気になる!!!

ていうか90分しか無いんだから上映前にトイレ済ませて座っとけや!!

あと隣の女性、良いところで腹の音鳴らさないで!!

 

失礼噛みました。

 

というわけでこの作品、映画館向いてない気がしますね。

でも音響的には映画館がベスト!

是非貸切の映画館で見たいですね。

 

吹奏楽パートについて

懐かしい……。

僕は3年間やってた割には音楽的な知識やらセンスやら全く育たなかったんですが、こういう懐かしさはそういうのとはまた違いますね。

パート練習とかダブルリード族が少数民族なとことかかなり自分の吹奏楽部時代と被って込み上げてくるものがありました。

ダブルリードは結構難しくて僕は音すら出せなかった気がします。フルートも音が出せませんでした。

僕がいた所もオーディションがあったので剣崎さんが落選して泣いてるとこは当時を思い出してウルッと来ました。

オーボエ2人しかいないっぽいので選ばれると思ってたんですが鎧塚さん1人で大丈夫なレベルなんでしょうね。

傘木さんが落選するとかいう展開なら胃が痛くなると思ってビクビクしながら見てたんですけど、そんな展開じゃなくて良かったです。

前述の通り、僕に音楽的なセンスは無いんですが、合奏パートは熱くなりました。

あのオーボエのソロにはどんな感情が込められていたんでしょうね。

鎧塚さんがリズでは無く、青い鳥だとしたら。愛するものの願いを受けて、愛するものの元から飛び立つしか無いのだとしたら。

はっきりと言語化はできませんが、感情を込めて吹かれたオーボエのところは鳥肌が立ちました。

あと伴奏の人達もめっさ美味いですね。これは普通にプロの人達が吹いてるのかな。こういう場合学生レベルの演技をしてたりするのだろうか。僕には凄い上手いとしかわからなかったですけど。

リズと青い鳥の声が良い

絵本?の中のリズと少女の声は同じ人がやってるとエンドロール見て知って驚きました。

演劇のような特徴的な声の出し方だなと思いましたが、物語らしさがでてて良かったと思います。

パンフ見たらなんか声の人凄い若くて驚きました。

2人の関係性

僕は雑な人間なので繊細な人間関係を語ることはできない為、大雑把な感想になります。

この話、共感できないって事前に聞いてたんですよね(作品を褒める文脈で出てきた)。

だからそういう作品なんだろうなって思ってたんですけど特にそんなこと無かった気がします(僕の共感が間違ってる可能性はある) 

 

独りぼっちだった世界から連れ出してくれた人に依存してしまう気持ち。

近づきたいけど近づけない思い。

閉じられた世界(高校時代)が終わること、好きな人と離れてしまうかもしれないことに対する恐れ。

相手が友達でも、その才能に嫉妬してしまうこと。

特別でありたい気持ち。

自分が特別ではなく普通だと自覚してしまう気持ち。

実際にはもっと繊細な思いが込められていたのだと思いますが、共感できる部分は多かった気がします。

個人的には鎧塚さんがプールに誰か誘っても良いか聞いた時に傘木さんが一瞬ショックを受けたかのような表情をするところが良いですね。

それまでずっと傘木さんの方はあっさりしてるもんだと思ってましたが、自覚はしてないかも知れないけど鎧塚さんがずっと自分の側にいると信じていたのかなと思いました。

しかし表面上、僕が理解できる範囲では鎧塚さんも傘木さんも、お互いのことを好いてはいるけど、その感情の種類は違います。

鎧塚さんにとって傘木さんは世界の全てですが、傘木さんにとって鎧塚さんは大事な友達って感じかなと思いました。

鎧塚さんの才能に嫉妬してしまった傘木さんが、鎧塚さんのオーボエの音が好きだと言った時の思いを考えると……名状し難き感情と胃液が……。

これひょっとして『響け!ユーフォニウム』もこんな感じの作品なんですかね。よく視聴者は2クール死なずに済んだな。

最後、お互い進む道は別れても、お互いの関係は切れてないのは未来への希望が持てて良かったです。

出来れば2人にはずっと一緒にいて貰いたい。

響け!ユーフォニウムを見ます!(いつか)

というわけで今作が面白かったので、響け!ユーフォニウムを体調が万全な時を見計らって見ようかと思います。

まぁでも京アニの言う『原作』って言葉は中々信頼度低いからな。どんだけ今作と違うのだろうか。

それはそれで楽しみではある。

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因みに左から2番目の子(なつき?)が好みのキャラっぽかったんですけどユーフォニウムの方では活躍するんすかね。