【ゴジラ キング・オブ・モンスターズ】感想《狂人しかいねぇ!!》
最高のゴジラ映画だった!
いや、正直、正直、世界的にヒットする気は全くしないんですけど、個人的には最高でした!
そして批評家の方からの評価が低いことにも納得しかない凄い映画です。
人間ドラマというか狂人ドラマ
人間ドラマが少ないと言われてたことは……うーんかなり量が多かった気がするが批評家的にはあれは人間ドラマでは無かったのかもしれない。少なくともまともな人間はいなかったから、彼らによって紡がれるドラマは人間ドラマでは無いのかもしれない。
いや、だってさ、登場人物全員狂人過ぎない!?
①結婚相手を間違えた男
いやぁヤバィ。前作のゴジラの戦闘の余波で子供が死んでゴジラを恨んでる父親が狂人に囲まれて冷静になってしまうくらいヤバイ。この父親もまともでは無いけど、恨みを持つ相手でも勝算の無い戦いには挑まないし、人命救助を優先するし、娘第一で行動するし比較的応援したくなる人物。てかヤバイやつと結婚してしまった点ではヘレディタリーの父親思い出して同情してしまう。
②環境テロリストになったヤバイ女
そしてその妻!
世界中の怪獣を目覚めさせることによって地球を再生させるとか言い出すヤバイやつ。
ゴジラ狂信者芹沢博士もドン引きする狂人。
いやほんとなんなのこの人!?
CMで娘に言われてたユアーザモンスターが、まさかここまで本当にモンスターだなんて思わないじゃないですか!?
途中ひょっとしたら地球の為ってのは嘘で、本当は息子を殺したゴジラを倒す為(それならまだ理解できた)なのかなぁと思ってたら全然そんなこと無さそうだしな!
軍人さんが「こんな親なら俺でも家出する」って言った時つい「それな!」って言いそうになった。
てか軍人さんその言葉にちょっと不満そうなのなんなんだよ。
死ぬ前に満足そうに「王を讃えよ」的なことを言いだすのもヤベェ。そこはせめて息子か娘のこと言うとかなんかあるやろ!
③狂人集団モナークと芹沢博士
モナークis何!?
序盤の秘密組織モナークを軍の指揮下に置こうみたいな話をよくある愚かな上層部が有能組織を軍事力として利用する感じなのかと思ったんすよ。
ところがですよ。
今回の人類滅亡レベルの事件、ほぼほぼモナークの所為じゃねぇか!!
お前らとっとと国の指揮下に入っとけや!
あとどんだけ世界中に基地作ってんねん。キングコングの潰れかけ時代から躍進しすぎやろ。ヤバイ奴らに金と権力を与えた結果世界がヤバくなるという。
そして狂人集団モナークの筆頭狂人芹沢博士。
オキシジェンデストロイヤー(あっさり出てきてあっさり使われたのも笑った。そこはハリウッドイズム)により瀕死になったゴジラを復活させる為核兵器を自分諸共ゴジラの前で爆発させる狂人っぷり。放射線に満ち溢れた世界で防護服を脱ぎ、ゴジラに向ける最後の言葉が日本語で「さらば、友よ」というのも趣がある。友達の家を核兵器で吹き飛ばしてんじゃねぇよ。核兵器のタイマーがアナログなのは感心しました(放射線対策よね?)。
あと海底の古代ゴジラ遺跡にカタカナでゴジラって書かれてたの何!?見間違いかと思ったわ!怖い。カタカナ神代文字起源説やめろ!
監督が1番怖い。
超絶美麗映像大迫力怪獣
いやぁ良かった。ラドンはスタースクリームだしモスラはヒロインだしマンモスはうん、いや誰マンモス。
まぁでも大迫力で満足。
テーマ曲も効果的でゴジラのテーマとかモスラのテーマが流れただけで泣きそうになりました。
ラドンも最初の飛ぶだけで被害が出まくるとこかなり良かった。
芹沢核アタックで目覚めたゴジラが強化されてることに対して「筋トレでもしてきたのか?」「芹沢が気合いを入れすぎたんだ」みたいな会話も狂ってて笑ってしまう。
1番好きなのはラストのバーニングゴジラ(勝手に命名)(芹沢気合い核ビンタの結果)。VSデストロイアのシーンを思い出しつつも遥かに最強モードのゴジラ。全方位破壊ウエーブの強いことなんの。さいごキングギドラを踏みつけた時はテンションが天元突破しましたね!
僕は気がつかなかったんですけど、最後のバーニングゴジラは叫び声にモスラの声が混ざってるらしいんですよ。それを確かめる為にもう一度行きます。
次回作楽しみ
怪獣シーン大好きなのに狂人パートのことばかり語ってしまった……。この映画の評価が世間的にもし低くなったとしたらまぁ大体この狂人パートの所為だとは思うんですが僕は好きですよ狂人達。
こいつはならモゲラとかメカゴジラ作り出してもおかしくないという空気を作ったのは大きい。
もっともっと続きが見たいから奇跡が起きて売れてくれ!!
次回作はVSキングコングだとは既に決まってるんですが、今作のゴジラにキングコングが対抗できるイメージが湧かないのでそこを覆してどんな戦いになるのか今から楽しみです。