【ジョーカー】感想
最高だった!
僕は共感性羞恥感じるタイプなので目を背けたくなるシーンがやたらあったんですけど、最後に全てが決壊するカタルシスの為にはその辺の苦痛も必要なので映画館で見て良かったですね。
家で見ると確実に早送りしてるので。
逃げることができないことが映画館のいいところ。
なんか出会ったばかりの女性といつの間にかいい感じになっとるやん!とかアーサー(ジョーカー)の面白くないジョークにも彼女だけは笑ってくれてるやん!ってのは結構違和感あった(本当に笑えるレベルのジョークではない)ので、それは全てが妄想だったというのは納得でした。
テレビ番組出演へのオファーも妄想かと思ったくらい。
そしてブルース・ウェインが両親と路地裏に行くところはこの世界の片隅にのアノ日に至るまでの感覚に近いものがありました。
ウェイン夫妻の死、シャロン・テート殺人事件、ベンおじさんの死、原爆投下。
この先起きると解っている防げない悲劇(防ぐ監督もいる)
しかし、本来ジョーカーをジョーカー足らしめる存在であるバットマンが、ウェイン夫妻殺害の起因となり(恐らく)ジョーカーの影響でバットマンが誕生しそうな展開は面白かった。
あとこの話、人に社会に虐げられてきたアーサーがついに狂った様にも、実は元々狂ってた様にも見えるんですよね。
そもそもこの話はどこからどこまでジョーカーの妄想だったのか。
ひょっとして全て?
母親の写真の裏に書かれたT.Wとはトーマスウェインのことなのか?ならば実は母親は本当に?
そういった謎を考えることも楽しい作品でした。おそらく答えは発表されないでしょうが。