映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【ネタバレ映画感想】SING

【あらすじ】
経営難で存続の危機にある劇場の支配人ムーン。
彼は劇場を存続させる為に歌のコンテストを開催し劇場を盛り上げようとする。
優勝賞金は有り金全ての1000ドル…にする筈が事務員のカメレオンおばさんが広告を打ち間違えて100000ドルに!!
どうするムーン!そんな金はないぞ!

【感想】
歌がよかった。
結構説明不足というか描写不足なところもある気がするんだけど(個人的には賞金が無しになってもそれでも俺たちは歌いたいんだって過程をもっと丁寧にやって欲しかった。あとゴリラ父もあっさり改心?しすぎでしょと。歌聞いて顔見て一瞬で『あれ俺の息子やで!』というのはどうも…)だけど歌が文句なしにいいので帳消しかな。
あと主人公ムーンの友達の羊のエディが超いいやつ。
主人公が落ちぶれて恥ずかしい仕事を始めた時(あれって恥ずかしい仕事なんだよね多分…彼らの世界の羞恥心はどんなものかよくわからないけど父親に悪いと言ってたから主人公の父親は別のやり方をやってたんだろう)も金持ちであるエディは全然必要ないのに主人公に付き合ってその仕事をやるのだ。
主人公の友達がいいやつな話にハズレはないのだ。ただし主人公がムカつく場合は除く。
ネズミのマイクは最初から最後までクズ野郎なんだけど、風に吹き飛ばされそうになっても最後までしっかり歌い続けてたし歌には本気だという感じがでててどこか憎めない。
あとこの話の中で1番の超人は豚の主婦だと思う。
25人くらい子供がいて、その子供達のことをやってるとリハーサルに行けないから子供の目覚ましから料理から後片付け、子供への声かけまで全自動の装置を一晩で作る化け物ぶり。
新しい劇場もあの人に設計任せた方がよいのでは?
いやしかし全自動装置にしたのに旦那も子供も主婦豚がいなくなったことに気がつかなかったのはちょっと怖かったけど。

この話の残念なところはCMが展開のネタバレすぎること。
CM見てるだけで豚の主婦の衣装も象のミーナの歌で壁が倒れるのもゴリラが親と和解するのも本編見る前からわかってる状態。
そしてストーリーの展開だけを見ると、殆どの部分でCMから得られる情報から予想できる範囲内で話は動くのだ。
だから偶に予想できないシーン(謎の日本語喋る小動物集団がいたり、コアラの支配人が一度は劇場再建諦めて洗車の仕事を始めたり)があると面白かったりするんだけど。
本編が面白そうと思えるCMではあるんだけど、同時に本編の良さを減らしてると思う。
そしてCMといえば本編前のSINGとコラボしたミリオンズのCM。
もうすぐSING始まるよ!的な内容なんだがこれが日本語吹き替えバージョン。
本編字幕で外国の人も見にきてるんだし英語でやればいいのにと少し思った。
そんなこんなで本編以外のとこにちょっと(ちょっとか?)不満のある映画だったけど本編に罪はない。
続編もあるらしいし楽しみ。

追記…そういえばこの映画、登場人物が動物である必要性が殆ど無い。ネズミだろうと象だろうと豚だろうとハリネズミだろうとゴリラだろうと、彼らの種族故の困難は描かれていなかった。(ゴリラはちょっとヤクザ系の仕事の人が多いみたいではあったけど)
彼らの抱えた悩みは彼らだからこその悩みであり種族とは関係ないのだ。
ならなぜ登場人物を動物にしたのか……はよくわからない。動物にすることによってファンタジー成分が増し、無茶な展開でもすんなり受け入れることができるということも1つの要因かもしれない。
この映画は見る前ではズートピア系の話かと思っていたんだが、そういう意味ではズートピアとは全く正反対な話だと思う。