映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【天気の子】感想《人生を棒に振る程の衝動を》

面白かった!

「君の名は」とは方向性が少し違うのでそれ期待していくと合わない可能性もあり。

 

異常気象で雨が降り続ける東京で、一人の少女を犠牲にすれば全てがうまくいくという選択肢。それでも少年は世界よりも少女と生きる道を選ぶ。

その先に御都合主義で救われる世界はなく、東京は雨に沈む。

「世界は元から狂ってたんだ。お前たちの所為ではない」気にしないように言う大人たちの言葉を、しかし少年は否定する。

これは世界よりも少女といることを自分が望んだ結果であると。あの時、自分は、自分達は確かに選んだんだと。

 

これ君の名は的な作品を作ろうと思えばできたと思うんですよ。恋愛と青春があってどんでん返しがあって最後にすっきり全部救われて終わる作品。スポンサーが望んでたのもきっとそういう話。それでも、自分のやりたいことをやる新海誠監督を尊敬しました。

個人的にはゴーストスイーパー美神のアシュタロス編を思い出しました(古い)。僕は横島君には世界よりも少女を救って欲しかったので。

あと凪先輩が良かったです。アシスト大賞。初っ端は少年とのギスギス展開かと思わせつつ一瞬で協力的になり恋のアドバイスもする外見も中身も完璧なスーパー小学生超良かった……。彼がいなかったらまた別の、男女間の恋愛成分増し増しな話になってたところ、彼がいることで擬似家族的みたいな関係になっていた気がします。血の繋がりは無いけど、そこにはしっかり繋がりのある、そんな関係。

そして1番ドストライクだったのが、少女の為に少年が、少年の為に大人達が、人生を棒に振るのを覚悟で動くとこですね。

この先逮捕されて、碌でもない人生になったとしても、好きな女の子を、好きな女の子の為に駆ける少年を、かつての自分と似た少年を助けたいという衝動を抑えることができない。そんな人間を僕はどうしても愛おしく感じてしまう。

(CMで出てて衝撃を受けた拳銃の存在が、警察に追われるという状況を作る為だけのギミックだったのは笑った)

「君の名は」はガツンとくる感じでしたが「天気の子」はじわじわと心に染み渡るような作品でした。

多分もう一度見に行きます。

追記

そういえば最後に雨の降り続く東京で人が住み続けてるのは図太くて良いと思いました。実際そういうことがあっても人は図太く生きていくのかもね。僕はシン・ゴジラの世界ではあの後遷都するしかねぇなと思ってたけど案外ゴジラが眠る都市でも人は住み続けるのかもと見ながら思ってました。