映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【宇宙よりも遠い場所】第12話 感想《夢から醒める時》

第12話 宇宙よりも遠い場所

すっごい良かった!! 


いしづかあつこ監督と花田十輝先生は神。
まさか1話だけでこんなに綺麗にエモーショナルに締めるなんて…(まだ1話あるけど)

夢から目覚めないことに対する恐怖

それはまるで夢のようで、

あれ、覚めない……覚めないぞって思っていて。

それがいつまでも続いて………。

 

まだ、続いている。

 

3年間目指していた南極についても、心が動かなかった。ひょっとして母がいた場所まで行ってもこのままなのでは無いか。

南極まで来て変わることができなければ、もうずっとこのままではないか。

その恐怖が、足を止める。

思い返せばそういった報瀬の感情の動きは、南極に辿り着いた時からちゃんと描かれていた。

なんか南極に辿り着いた時に心ここに在らずだったのはそういうことだったのね。

そして母がいた場所に行くという決意をする時に百万円1枚1枚を並べて今までした仕事を思い返していく展開も良い。

それは南極を目指した報瀬の3年間そのもの。

 

こうして、最後の旅が始まった。

日本から1万4000キロ。

宇宙(そら)よりも遠い、彼方に思えたその場所へ。

お母さんへ

キマリの言葉で南極まで一緒にきてくれた友達のことを実感し、母に報告する報瀬。

キマリが「今まで寝てて目が覚めた」って言ったあとのなんか物凄い優しげな表情が良い。

今までそんな顔したことないやろ!!

そして報瀬の心を動かすのは最初の仲間のキマリなのも良い。

あと1番変でダメなのは報瀬だからな!!

4人ではしゃぎ回ってるシーンはとても良い。

自転車とか誰が持ってきたんだろうか。どこで使う用なんだ。

挿入歌の時は4人で何を歌ってたのかも気になる。恥ずかしがりながらも歌い出す報瀬が、今の4人の関係性を表現してて良い。歌は聴きたかった。

リザードの大変さや雪上車での生活などをしっかり書かれてるのも良い。

あんなに居住スペースあるもんだったのか。

夢から醒める時

 

天文台建設予定地で亡き貴子のことを思い、涙する藤堂隊長。しかしここにきてなお、報瀬の心は動かない。そんな報瀬を見たキマリ達が必死に貴子の持ち物を探し出す。

それは報瀬の写真が貼られた貴子のパソコン。

 

個室で1人パソコンを起動する報瀬。パスワードは報瀬の誕生日。立ち上がるメールソフト。

 

受信し続ける未読のメール。

それは報瀬が3年間母へ送り続けたメッセージだった。

千を越える読まれることの無いメールに、報瀬は恐らく初めて心の底から母の死を実感し、感情が決壊する。醒めなかった夢が醒める時。

それはとても残酷で悲しい、しかし報瀬が前に進むた為に必要なこと。悲しみと祝福が混ざり合う不思議なシーン。

本当にこの作品は、複数の感情を同時に生み出す技術に長けていると思う。

扉の外で報瀬のことを思い、涙するキマリ達にも心が震える。

 

このシーンは見た時は感情が揺れ動きすぎて細かいことは考えてなかったが落ち着いてから考えると、自分が送り続けたメールを見ることによって母の死を実感するシナリオ考えた人天才なのでは……。凄い。

あと宇宙よりも遠い場所って、南極のことは勿論だけど、死者がいる場所のことも表してたりするのかなと思ったり。

そして1話冒頭のキマリのセリフも全てはこの瞬間の為だったんだなって。

<淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。決壊し解放され走り出す。淀みの中で蓄えた力が爆発してーーーー全てが動き出す>

最早終わってしまうこと以外何の不安もない最終回

後1話でおわりだーー!!!先週は後2話でどうやって終わるねんとか言ってた気がするけど全然問題なかった!

思えば13話全てが神回でした(気が早い)

いや、ここまできて最終回でやらかすとか万策尽きない限り不可能でしょ。

という訳でおとなしく来週を待ちます。 

 

そういえば11話の感想では危険なとこには連れて行ってくれないんじゃないかとか言ってたけど全くそんなこと無かったですね。大人達にとって、4人はちゃんと仲間なんだなぁ。

 

あといつの間にか白夜が終わり、日が暮れるようになってる。サンピラーは確か日の出か日没時の現象のはず。これは、もしかして……来週はアレが見れるのか?

 

追伸…本編見てから公式ツイッターの12話紹介ツイートみて泣き笑いしました。もうほんとバナナで釘打てるかなじゃないよ(泣笑)

追記 人の感想を見て知ったこと

⚪︎玉ねぎを剥いてる時に、キマリは泣いているけど報瀬は泣いていない。

⚪︎パソコンの送信トレイに1通メールがある。

【少女終末旅行】第6巻 感想《世界で1番幸せな少女と世界で1番不幸な少女》

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良かった!!

ウェブ版も読んでたんですが、加筆されてて一掃良くなってました。

生きるのは最高だったよね

基本的にバッドエンドな話は好きじゃないんですよ。この話も決してハッピーエンドじゃないと思うんです。

でもこの話は終わり方に不快感は無く、しんみりとした寂しさ見たいな余韻が残る良い終わり方でした。

道中、旅を共にしてきた乗り物、ケッテンクラート  がついに壊れ、苦労して登った最上層には何もない。食料もあと僅か。ここまで来たことが正しいのか解らない。

世界にはきっともう2人しかいなくて。

それでも「生きるのは最高だったよね」と言える旅を彼女達はしてきたのだから。

これを僕はハッピーエンドだとは思わないけれど、決してバッドエンドでも無いのだなと思う。

彼女は彼女達の人生を力の限り生きたのだから。

世界で1番幸せな少女と世界で1番不幸な少女

ユーリは自分を「世界で1番幸せな少女」だと言ってチトは2番目で良いという。

世界にはもう2人しかいないからチトは自動的に世界で1番不幸な少女ということになる。

この辺のやりとりは凄く好きですね。2人が生きる世界がどんなものかが短い言葉に全て詰まっていて、そしてユーモアがある。

僕も世界が滅ぶ時でもユーモアは忘れないでおこうと心に決めました。

 

2人はどこに消えたのか

上でハッピーエンドじゃないと言っててなんですけど、これ最後どうなったのかはよくわからないんですよね。

このままいけば食料が尽きて死ぬしか無い。

でも最後らへんの追加カットの部分では、2人の姿が元いた場所から消えてるんですよね。

下は雪だけど、2人がどこかに行った足跡は残っていない。

ではどうなったのか。

僕の中のハッピーエンド脳全開で考えると、あの建物、というかあの階層世界そのものが何らかの転送装置で、2人はどこか別の世界に転送されたとか。

そしてそれはひょっとして、つくみず先生のあとがきに描かれている世界なのではないか………とか。

そう思えばあとがきのチトもユーリも呆然としているような気も。

きっと明言されることは無いだろうけれど、僕はこういう展開になったと信じておこうと思います。

やったぜ!ハッピーエンドだ!!

 

 

【グレイテスト・ショーマン】感想《過去最高に始まり方が格好良い映画だった》

始まり方が超絶格好良い!!

20世紀FOXのいつもの制作会社紹介映像から鳴り響く歌声。テンポ良く切り替わる制作会社ページからのヒュージャックマンの決めポーズと重低音のパーカッションをドーン!

 

ここから始まるグレイテストショー!

 

か、かっけー!!

 

正直この映画の良いところの8割位はこの始まりの部分だと思っている。

他が悪かったという訳ではなく、この開幕シーンの完璧なる「掴みはOK」状態によって、この後多少つまらないシーンがあったとしても開幕部分で得られた期待値が観客を「ひょっとしてつまらないものを見せられるのでは無いか」という不安から解き放つのだ。

逆にこの部分で心震わされなかった人は多分この映画向いていないと思う。

そういう人はこの後の2時間楽しめないのではない無いだろうか。

ストーリー自体に目新しいところは無いが、音楽がそのストーリーを盛り上げる。

ドン底から成功した主人公が挫折を味わい、成功していた時には見えていなかった大切なものを見つけ再起する。

王道中の王道ストーリーである。

その王道ストーリーを圧倒的に盛り上げるのが、音楽と歌と歌詞、つまりミュージカル部分である。

通常パートでは描かれていない登場人物達の思いも、過去も、最高の音楽と歌で観客の心に叩き込む!

結構な力技なので、合わない人がいるっていうのもわからないではない。(そもそもその人たちはミュージカルが合ってないのでは説あると思います)

そんな訳で、この作品のノリに乗ることに成功したらあとは自然とテンションが上がることでしょう。

音楽の力って偉大……。

さあ、共にグレイテスト・ショーへ!

 

因みにバーナムさんは実際にいた人間だそうだが、結構史実とは違う部分があるらしい(そりゃそうだ)

 

本編と関係ないどうでも良いけど気になった点

街の住人が登場人物達に対して言っていたフリークスという言葉だが、字幕ではそのままフリークスと翻訳されていた。フリークスの意味は奇形や、作品によっては化物みたいな意味で使われる言葉である(多分)。

日本人にとってそれほど一般的な単語だとは思えないが、訳さなかったのは何らかの配慮なんだろうか。意味は同じなのに横文字にしたらオーケーみたいな風潮(クレイジーとか)はどうかと思っているのだが。

使うなと言いたいわけではなく、じゃあ日本語でも使えばええやんけというスタンスである。

 

 

【宇宙よりも遠い場所】第11話 感想《嘘と決別と友情と啖呵の果てにあるもの》

前話のCパートで示唆されてた通り今回は日向の過去回。

凄い良かった。

まぁあと2話で終わる気がしない問題は継続してますが。

第11話 ドラム缶でぶっ飛ばせ!

思ったより悲惨だった日向の過去

同級生に裏切られ、嘘を先輩に言われ、結局悪者になって高校を中退するまで追い込まれた日向。

正直、別に誰も悪くないけど空気悪くなって辞めたくらいの理由だと思ってたから、他の陸上部が明確に嫌な奴らだったことに驚いた。

嘘に追い込まれた日向。

キマリと出会った当初キマリと報瀬の関係を「嘘をついていない感じ」と言っていたことも、その事を知ると一層意味が重くなる。

シンガポールで言ってた気を使われるのが苦手という言葉も嘘ではないだろうけど、根本は気を使われて本当の気持ちが見えなくなることが怖いということか。

「多分まだ怖いんだ」

その傷は深い。

南極まで共に旅をしてきた報瀬に対しても怖さを感じてしまう程に。

 

隠れて雪に蹴りを入れる日向みたいな感じのことは自分も似たようなことやったことあるので凄い共感してしまった。

直接本人には言えない。でもどうしても心の底から込み上げてくる怒り、モヤモヤ。そのやり場のない感情が許容量を超えて表に出てしまうのだ。

日本一啖呵の似合う女子高生 報瀬

かつて日向を傷つけ、性懲りもなく連絡をとってきた日向の元同級生に言い放った報瀬の啖呵が激熱い!


『あなたたちはそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きていきなよ!人を傷つけて苦しめたんだよ!そのくらい抱えていきなよ!それが人を傷つけた代償だよ!私の友達を傷つけた代償だよ!今更何よーーーーざけんなよっ』

これは報瀬じゃないと言えない言葉。

友の為に啖呵を切る報先生に痺れる。敵がいる時は最強に頼りになる女だぜ。

前もって日向に気持ちを聞いているのもポイントが高い。

キマリや結月のアシストも、これは報瀬だけの思いではない事が伝わってきてとてもよかった。

日向と報瀬は似ているところもあるけど、根本では違っている気がする。

報瀬は敵を自分から遠ざけることを選ぶ

日向は敵から自分が遠ざかることを選ぶ。

そして日向は明確に拒絶が出来ない。

元同級生の連絡先を未だに消すことができない(思い切り良く消した結月との対比か)

きっとどちらが正しい訳でも無いのだろうけれど、自身の性質故に痛みを溜め込み続けた日向には報瀬の言葉は救いだったのだろう。

一途で頑固で正直な報瀬には、日向の誤魔化しは通じない。そしてそんな友達こそが、自分を犠牲にしがちな日向を救うのだ。

 

「ざまぁ」にして「ざまぁ」に非ず

今回の報瀬の啖呵には非常にすっきりしたが、同時に細か考え抜かれたであろう演出の上手さも光る。報瀬の決別宣言から先は元同級生を映さないという判断。思えば、報瀬が「ざまぁみろ!」してもギャフン(古い)と言わされた同級生の姿は描かれていない。

これは本来なら負の要素を持つ言葉を使いながらも、すっきりとした爽やかな余韻を残す要素の1つだと思う。

報瀬の言葉に打ちのめされる元同級生達をみても、すっきりはしたかもしれないが、ここまで爽やかな余韻にはならなかっただろう。

それに、言いたいことはいう必要があったけれど、相手が反省してもしなくてもそれは報瀬達には関係ないことなのだ。もう決別したのだから。報瀬達の青春に、彼女達が入る余地など無いのだ。

 

変わりゆく精神と関係性

南極の大地で、少女達は変化し続ける。

 

かつて母親の痕跡を探す為に南極を目指していた報瀬

どれだけ悪意に晒されても困難に遭遇しても曲がることの無かった想い。

しかし、今かつてない程に目的に近づいているにも関わらず、報瀬は母親のことよりも日向が心配で仕方がない。

友の為に啖呵を切る報瀬の姿に、藤堂隊長は何を見たのだろうか。

 

友達を求めていた結月は友達を得てはっちゃていく。

友情イベントの気配を感じてマッハでテンション上がる結月が凄い可愛い。彼女が追い求めていた友情が確かにあったのだ。

 

日向もきっと、報瀬から他者と決別する術を学び変わっていくだろう。過去のトラウマから形成し続けてきた心の壁もこれからは薄くなっていくに違いない。

 

キマリは……よくわからない!

彼女はかつては一歩前に踏み出すことができない少女ではあったけれど、最初に一歩踏み出した瞬間から既に無敵モードになってる感じがする。

めんどくさいことを愛し、友達を愛し、自らの選択に責任を持ち、今を全力で生きる。そして偶に素晴らしい詩を。

最高に主人公してる。

どうしても成長型主人公報瀬の方が目立ってしまうが。

南極での旅は彼女に何を与えるのだろうか。

 

ドラム缶でぶっ飛ばせ!

ドラム缶って除夜の鐘つくやつのことだったのか!

このドラム缶は実際南極にあるらしい。

昭和基地の年末年始 白夜の南極に除夜の鐘響く - YouTube

海外の人が11話Cパートの感想で低くて怖い音が鳴ってて来週が不穏とか言ってるのみて、心の中で「それ除夜の鐘の音だよ!!」

と突っ込んでしまった。

 

これからどう展開するのか

普通に考えたら天体観測設備の設営に報瀬達が同行して何かトラブルが発生するか見つけるかだと思うのだが、危険だと解ってるところに同行を許す大人達には見えない。しかし報瀬が結果の報告だけ聞くような存在には思えないし……。

あと2話だというのにどう展開するのか全く予想がつかない。

来週の火曜日が待ち遠しい。

 

今週読んで面白かったよりもい関係公式の記事

「宇宙よりも遠い場所」いしづか監督&田中プロデューサー「最初は女の子が主人公のラブコメだった」 - エキレビ!

「宇宙よりも遠い場所」いしづか監督&田中P「キマリたち4人に重ねているのは、自分の高校の頃の友達」 - エキレビ!

アニメ「宇宙よりも遠い場所」水瀬いのり&花澤香菜インタビュー (1/3) - コミックナタリー 特集・インタビュー

【シェイプ オブ ウォーター】感想 《猫好きは見ない方が良い映画かも?》

政府機関で清掃員をしている女性が、職場に連れ込まれた謎の生き物と心を通わせていくお話。

面白かった。

でも猫が残虐に喰われるので、猫好きは見るのを注意すべきかも。

あとそれ以外にも結構グロいシーンがあるので、耐性が無い人には向かないかも。

 

感想箇条書き

  • ションベンをする前に手を洗って、手を使わずにションベンをする男ストリックランド。彼はトイレの後に手を洗わない。なんやその拘り。
  • ションベンの時に手を洗わない男さんのS○Xシーンで唐突に現れるモザイクが雑過ぎる!ギャグシーンかよ!
  • 同僚のゼルダさん超良い人。
  • 謎の生き物とのS○Xシーンは……あります!そしてその話に冗談交じりで返せるゼルダさんの胆力やばいわ。
  • 謎の生き物とのS○Xはなんか良い感じに直接描写せずに描けてるやんけ!ションベン男のはなんであんな雑なモザイクなんや…。
  • イライザさん!水漏れは流石に迷惑ですよ!大家にも恩義とか色々あるでしょ多分!
  • 博士!協力するなら最後まで口閉じといてよ!
  • ジャイルズさんかっけー。

 

作品の完成度を支える画家のおっさんの働き

主人公側の人間は皆孤独を抱えた人達。

その中でもハゲた画家のおっさんは良いですね。

主人公イライザから謎の生物を助ける手伝いを頼まれた時に一度断りながらも、自身の孤独とイライザ以外に話し相手すらいないことに気がつき、死の可能性すらある計画に手を貸すことを決める。イライザよりもこのおっさんの動きの方が孤独を視聴者に伝えている気がします。

イライザが風呂場を締め切って、不思議な生き物とラブシーンをする為に部屋に(!)水を溜めだした時も、水漏れしてクッソ迷惑やんけこいつと(僕が)思ってたところにこのおっさんが扉を一度開けてラブシーン目撃して『ごゆっくり〜』って感じで扉閉めたところで雰囲気を和らげることに成功してた気がします。

最後、銃を持ったストリックランドをぶん殴るところも男前。

彼がいなければこの作品は全然違う作品になったでしょう。

決して万人ウケする映画ではない

不思議な生き物の造形は僕は格好良いと思ったけど、人によっては気持ち悪いだろうし、そういったものとの恋愛が受け入れられない人もいるだろう。

猫は死ぬし猫好きも無理かもしれない。

S○Xシーンがモロに出てくるし、家族と行くのにも向かないかもしれない。

アクション映画のような派手な動きもない。

それでも、孤独を抱えた人達が孤独で不思議な生き物と関わることによって動き出す物語、異形が異形のままで人と恋愛する映画はなかなか珍しく、面白いものでした。興味ある人は是非。

 

【宇宙よりも遠い場所】第10話 感想《友達と青春と逆転有罪ユヅキ母》

10話も面白かった!

しかしあと3話で終わる気がしない……。どう着陸するんだこれ……。

第10話 パーシャル友情

パーシャル

半凍結・微凍結状態(調べた)

 

先週のユヅキ母からのメールはシリアスシナリオの導入では無かった!

内容は出てこないけど、ドラマの話かユヅキの誕生日祝いのメールとかだったのかな?
今回でてきたメールの文面からは優しい母親像が伺える感じ。正解なのかどうなのかは別にしてちゃんとユヅキのことを考えてはいるっぽい。
やはりコミカライズに描かれていた優しげな表情が本来の気質なのか。

ユヅキちゃん思ったより重症だった

キマリの親友という言葉にいつ親友(友達?)になったのかわからないと言うユヅキ。

友達となろうと言われてないから。

ひょっとして自分がいない間に友達になる儀式があったのか疑う。

帰ってからも友達関係を続けていく安心が欲しくて誓約書にサインを求める。

重い!そしてめんどくさい!(そこが良い!)

友達いない人生が彼女をここまで拗らせてしまったか。

ユヅキ母、この件に関しては有罪ですぞ!

あと友達いない人間に主人公の親友役とか本気か!?

ユヅキ母は良かれと思って一歩間違えれば(キマリがいなければ)バッドエンドのフラグ立てまくってるよね……。

キマリが泣いたのは彼女が可哀想だったからか、それともヒナタの言う通り悲しかったからか。

 

10話の良かったところ

自分にとって友達とはどんな存在かをユヅキに説明する時にめぐっちゃんの話をするキマリが良い。

シンガポール着いた後もめぐっちゃんのことはしっかり考えていたんだなぁと。

優しげな声も相俟ってとても良いシーン。

そして挿入歌のタイミングが相変わらず完璧で曲も良い。

良いばっか言ってるけど、キマリが自分の考えを言ってるだけで自分の考えを押し付けないのも良い。

ていうかあんなに毒吐いてたユヅキが実は3人のことを凄い大切に思ってたのも良い。

エンディングもいつもとは違うイントロから入るのも良かった。

 

南極であることの重要性

この話一見南極である必要性が無いように思える。

しかし実際は結構重要な要素なのではないだろうか。

文字通り嵐と荒波を乗り越えて共に南極まできた仲間。

そこまでいけばもう戦友だ。

だからユヅキ以外の3人はもう感覚で自分たちが普通の友達以上の関係だとわかっている。

しかしユヅキにはそれがわからないのだ。

ユヅキも気軽に毒を吐いていたし、仲が良いとは思っていたはず。

でも友達がいたことの無いユヅキにはどこまで仲良くなれば友達なのか、その境目がわからない。

そしてそれを知ることによってキマリ達はユヅキの今までの人生がどんなものだったかを理解する。

ユヅキがどういう子なのか知る為には、きっと過酷な旅が必要だったのだ。

 

めんどくさい人が好きなキマリの周りに集うめんどくさい人達

訓練回で『いいですよね〜めんどくさいの』と言っていた通り、めんどくさいメンツに囲まれながらも不満に思うことなく楽しむキマリ。 

ユヅキちゃんに関しては人生救ったレベルの活躍をしている気がする。

これこそが南極適性者の力か。

 

来週はヒナタ回か

Cパートのホワイトボードにヒナタの母校らしき名前が。来週はシリアスなのか、それとも大逆転ハッピー展開なのか。しかしどんな顔して中退した人にメッセージを送るのだろうか。

キマリ家からのメッセージは心配してない。あの家に関しては謎の信頼感がある。

来週楽しみだけどもうすぐ終わるかと思うと複雑!

 

ところで冒頭の心ここに在らず的なシラセには何か意味があるのだろうか。

 

 

 

【さよならの朝に約束の花をかざろう】感想《美しく残酷な世界で生きる不老の一族》

面白かったです。

個人的には岡田麿里さんが脚本の話とはあんまり相性が良くないんですが、この話は良かったですね。

でもまぁ良くも悪くも岡田麿里さんらしい生々しい感じの話ではありました。

ラカムぅうう!

絵柄はグランブルーファンタジーとかブレイブリーデフォルトみたいな感じで見やすかったです。

ラカムみたいな人もいます。

格好よくて声もいいのにそんなに活躍しません。

イオルフの民が別に隠れてなかった

これCMくらいしか前情報無かったんですけど、最初の予想では人から隠れて暮らしていた不老の民が人に発見されて連れ去られるとか里から抜け出した子供の話とかそんな話だと思ってたんですよ。

ところがこの世界、イオルフの民は島から出ずに暮らしてはいるらしいけど世間からは周知されてるみたいなんですよね。一般人すら存在を知ってる。

そりゃ遅かれ早かれ侵略されるよと。

長老もっと備えといてよと。

 

長老がセクシー

かなり際どいセクシーなスリット履いてた長老がセクシーでした。長老って結局死んだんかね。

 

世界は美しいが残酷で、ヒーローはいない

この話、救われた人あんまりいない気がするんですよね。

攫われたレイリアは王子の子供を孕まさせられるし、主人公マキアは本編では描かれていないけど自我が崩壊するほどどこかに閉じ込められてたらしい。

クリムは好きなレイリアを奪われ、助けに行けば拒絶され最後は独りで死ぬ。

そんな世界でも美しいものはあって、死んでもなお子供を守る母親だったり、見ず知らずのマキアをリスク覚悟で受け入れるミドさんだったり。

子供を守って死んだ母親の手を子供から引き離す時に、母親は余りに強い力で子供を守っていたから手を剥がす時にバキバキと鈍い音が鳴るシーン。

マキアを受け入れても、受け入れなくても、今後どうなるかなんて誰にもわからない。だから受け入れる決意をするミドさん。

この話のなかではその2つの話が1番好きでしたね。

あとクリム君は可哀想過ぎましたね。

最後、レイリアも自分の娘を一目見て満足するならクリム君があと少し耐えてれば彼も幸せになったかもしれないなと思うと悲しい。

イオルフの民の女達もろくな目には合ってないだろうし悲惨。レイリアが選ばれたわけじゃなくて子供ができたのがレイリアだけだったんじゃないかなと思ったり。

エンドカードの謎

最後のエンドカード、なんかイオルフの民の子供っぽい人がいましたけど誰の子供なんすかね。

髪の色が違う女性もいたし謎。

それとも過去の光景なのか。