映画やらアニメやら雑多感想ブログ

ネット環境があれば人は田舎でも暮らしていけるのか?

2023年某日。僕はそこそこの都会から田舎に引っ越すことになった。生活用品を買える店は個人商店が一つしかないような場所だ。日々の生活を記載しようと思う。(コロナ前は映画とかの感想書いてたブログ。今後もたまに書く)

【シャザム!】感想《おバカ映画じゃなかった!》

面白かった!!

バットマンVSスーパーマンあたりからのDC映画の中では一番好きな映画。

以下その感想をば

魔術師シャザムが超迷惑

なんやあいつ。今回の事件殆どあいつの所為やろ。

無差別(ひょっとしたら基準はあるのかもしれない)に人を呼び出しまくり、テストして駄目だったら元の場所にリリース。突然呼び出されて記憶そのままで元の場所に帰った人間がどうなるかはお構いなし。

ぶっちゃけ今回のヴィランであるドクターシヴァナはこいつの被害者でもある。

シャザムが呼び出してなかったら、親族との関係は改善はしなくても現状ほどは悪化しなかったのかもしれない。少なくとも大量殺人鬼にはならなかっただろう。

予想外に重い主人公の境遇

かつて離ればなれになった母親を探して、母親と同じ名前の女性の家を訪問し続ける主人公のビリー君。シャザムは原作を読んだことが無かったので、CMのイメージでおバカ映画だと思ってたんですけど全然違って序盤からビックリ。

 

ビリー君の新しい家族が超絶良い奴等

家出しすぎて新しい里親の元に送られるビリー君の新しい家族達が超絶良い奴らなんですよ(初対面の時のめんどくさそうなイメージとのギャップよ)

家族の為には命をかけて立ち向かう。

僕が1番感動したのは、まだビリー君がシャザムにもなっていないいじめっ子達との対決シーン。

ここで、ビリー君を助ける為にゲームにしか興味無さそうだったユージンが躊躇なく参戦するんですよ!

お前そんな熱い奴だったのかよ!!

そのシーンで、ああこの人達は本当に今の家族を大事にしてるんだなと伝わってきて序盤なのにジーンと来てしまった。

サイドキックの素直な思い

変身できる様になったビリー君に協力するフレディも良かった。

ビリー君と喧嘩したときに出た素直な思い。

自分がその力を得られるならなんだってする。

そりゃそうだよねってなった。

足に障害がある彼の境遇もあるけど、きっとそうじゃなかったとしても羨んでしまう。

何故自分じゃなかったのか。

それは他のヒーロー達のサイドキックもきっと抱える思いなのではと。

母親との再会

ユージンのスキル(スーパーハッカーすげー!)で母親の住所を突き止め再会するビリー君。でも実ははぐれたわけでは無く、母親は自分の意志でビリー君の前から立ち去っていた。

このシーンで凄いなと思ったのは、子供を捨てた母親を肯定はしていないけど否定もしていないこと。それが仕方ない選択だったのかもしれないと伝わるようになってる。事実母親の今の生活は過酷そうで、ビリー君は里親を転々としはしたが周りの人間には恵まれている。

結果論でしかないかもしれないが、母親が予測した通り、想像した通り、ビリー君と母親がずっと一緒に暮らしていたら今よりも悲劇的な結末が訪れていた可能性が高いのだ。

そしてその彼女の判断を飲み込んだからこそ、ビリー君は彼女に否定的な言葉をぶつけなかったんだと思う。

そして彼女がかつてくれた方位磁石をプレゼントするのだ。これ以上彼女が道に迷わないように。

家族全員がシャザム!

力を独占するのではなく分ける!

この展開全然予想してなかったからテンション上がった!

今まで家族との描写をちゃんと描いて来たからこその盛り上がり。

シャザムモードのビリーが自分の名前を呼んでって言ったときに皆シャザムじゃなく「ビリー!」って叫ぶのも良かった。みなこの短期間でしっかりビリーのことを見ていたようで。

そのうち里親も変身しそう。

ビリーは果たして本当に選ばれたのか

ビリー君が魔術師シャザムに呼ばれる前にDr.シヴァナが人の欲望を試す玉を奪ったからビリー君は試されてないんですよね。

あの後呼んだビリー君は本当にちゃんと審査されてたのだろうか。

これされてないと僕は思ってるんですよ(原作的では描写あるのかな)

ビリー君もDr.シヴァナも言っていたように、善良な(だけの)存在なんていなくて、ひょっとしたらあの時審査されてたらDr.シヴァナの様に失格になってたかもしれない。

でもされなかった。

それでも家族を得て、ヒーローに相応しい存在になった。

ひょっとしたらシヴァナも(そして失格者として送り返された数多の人々も)アフターケアをしっかりしてたらヒーローになり得たのでは?

続編はよ!

そんなこんなで魔術師お前が悪いって感じの映画ではありましたが内容は最高でした。

ヒーロー!そして家族!

血の繋がり。

血の繋がらない家族。

社会的弱者。

力を持つということ。

シャザムやデッドプールの様に、おかたい内容にしなくてもしっかりそういったメッセージを伝えることができるというのはとても素晴らしいことだと思います。

続編も楽しみです。

(シャザム、中身は子供なのであんまひどい目には合わせないで欲しい)