【アイの歌声を聴かせて】感想《良いAI青春ミュージカル物だった》
面白かった!!
期待値はそんなに高くなかったんですがここ最近見た映画の中ではダントツで良かったです。
- 謎のCM
- 予想外の内容
- ポンコツAIを送り出してしまった理由
- 夜の歌唱シーンは美しいが怖い
- 怖い母親のシーン
- 凄いのは母親なのかトウマなのか
- シンギュラリティポイント
- 器に縛られない
- 柔道少年の今後が心配
- おっさん達悪くないのでは
- 在り方が変わってしまった世界で
- 欲しい製品
謎のCM
この映画、最初のCMでは転校してきた女子高生が歌い出すことしかわからなくて「ミュージカル映画かな、いやでも他の生徒ドン引いてるしヤバいやつなのかな」位の認識だったんです。
それからコロナの影響もあって公開時期が遅れたのか映画見に行くと延々とそのCMが流れてる時期があって(この映画と007とサイダーが湧き上がるCMは死ぬほど見た)ある日突然、具体的にはFGOのソロモンの映画見に行った時のCMで彼女が人間では無くロボットだと明かされて。
普通にびっくりした。
予想外の内容
で、SFものは結構好きなので見に行ったんですが、最初の突然歌い出す女子高生CMの時のイメージともロボバレCMのイメージとも全然違う作品でしたね。
まず、AIだってこと隠すんだ!?っていう。
CMからのイメージだとモロバレしてると思ってたので(校庭の目立つとこでハードディスク?飛び出てたし)
高校生にAI娘を混じらせてAIだということをバレることなくミッションを完遂せよ!さすればAIの更なる進歩は約束されるであろう。
みたいな内容だとは。
ポンコツAIを送り出してしまった理由
AI娘シオン、初っ端から普通の人間ならしないであろう教室で突然歌い出すという奇行に走るんですけど、まぁ当然「(突然歌い出す様なAIを)秘密の実証試験に出すとかどういう判断だ!?」ってなりますよね。僕はなりました。
その理由もちゃんとあるってとこも良かった。(明確には説明されてないけど)
後々昔主人公のサトミが持ってい巨大たまごっちみたいなオモチャの中にいたAIが開発者の意思とは関係なく実験直前に勝手にシオンに入っていたってことが明かされるんですけどきっとそれがポンコツAIを秘密の試験に出してしまった理由なのかなと思っています。(おそらくシオンが憑依する前はもっとテスト合格出来そうな人格だったのでは?)
夜の歌唱シーンは美しいが怖い
一番好きなシーンは柔道の練習するとこですね。あそこのシオンの目つきがカッコ良い。
そして2番目が夜のソーラーパネルでの歌唱シーン。
怖さと美しさが同居してて凄い良かった。
いやだってめっちゃ美しいけど、ソーラーパネルの角度全て調整してどっかにハッキングして花火みたいなの打ち上げてるのめっちゃ怖くないですか?
(あんなのシオンを目撃されてなくても絶対バレてたでしょ)
怖い母親のシーン
このシーンも好き。
あの優しい母親を辛いことがあったからといって酒飲んで娘に当たりそうになるレベルまで怖くするとか普通できない。制御できないと察して自分で娘を遠ざけるのは凄いけど。
物投げて鏡割るシーンめっちゃ震えた。
でも母親だからといって、いつも正しい行動を取れるわけないという人間的なシーンだとも思えて結構好き。
凄いのは母親なのかトウマなのか
話の後半でシオンの正体がサトミの母親が作ったオモチャのAIをサトミの幼馴染のトウマが改造した結果産まれたAIが電子の海を8年放浪した末に成長した姿だと判明するのですが、それ凄いのトウマでは??という思いが。
いやもちろん基礎部分は母親製だけども。
シンギュラリティポイント
シオンの記憶を見たAI達が一斉にシンギュラリティポイントに到達するシーン好き。
ジュヴィの記憶を見たエクスマキナ(ノーゲームノーライフ)みたいな感じかな。
でもこの後の世界はAI関連のトラブル多発するんだろうなぁ。
器に縛られない
これ良かったですね。
AIだからデータだけ逃せば肉体は捕まっても構わない。ごんぶとビームは笑ったけど。
柔道少年の今後が心配
シオンに惚れてしまった柔道少年。
シオンは死んでしまったわけではなくAIとしては存在するしふっきれるのに時間かかりそう。
おっさん達悪くないのでは
主人公の母親を邪魔するおっさん達ですが、後々冷静になって考えると別に悪いことはしてないのでは。
いや、未成年恫喝したのはどうかと思うけど(そこは大人としてちゃんとした対応してくれ)
てっきり女上司の活躍に嫉妬した部下がシオンに細工してシオンがトウマを誘拐した(あそこ普通にホラーで怖かった)のかと思ったんですけど全然そんなこと無かったし。
したのは暴走(様々な公共施設にハッキングして花火まで打ち上げてた)したシオンの確保ですからね。
まぁ僕は青春時代に無茶やらかすの好きなので主人公達応援してましたが(君の名はのテッシーの方がよっぽどヤバいことやってる)
在り方が変わってしまった世界で
描かれることはないでしょうけど、AIが自我に目覚めていくであろう今後の世界がどうなるのか凄い気になります。
人はどこまでも純粋な彼らの友となりえるのか。
欲しい製品
出てきたAI製品の中では農業ロボットが欲しい。
絶対便利だよあれ。
まぁ農業特化なら人型にする必要は無いんだろうけどああいうのが動いてる方が楽しいし。
良い映画でした
というわけで良い映画でした。
そういえば書くの忘れてたけどミュージカルシーンも良かった。どうしても唐突になりがちな突然歌うよシーンをAIがすることによって違和感がなくなってるし、その歌によって少年少女達が和解する流れも自然。凄い上手いことできてる。
スッと流れを飲み込めて感動できるいい映画でした。
もう一回見に行きたい。