【響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ】感想《このギスギス感懐かしい!》
面白かったです。
自分も高校の頃は吹奏楽部だったので空気感の再現度が凄いなと思いました。
当時を思い出して胃が痛くなりました。
是非元吹奏楽部のみんなに見てもらって胃を痛めてほしい作品です。
あとビデオ撮影映像はゾンビパニックかデスゲーム前日みたいな雰囲気で無駄にヒヤヒヤしました。
コンクールに関しては上映時間でなんとなく結果が察せれたのは残念でしたね。明らかに全国大会やる時間無かったし。
ただリズと青い鳥のフルが聞けたのは良かった。とても良かった。
スピンオフ作品ではありますがリズと青い鳥も好きだったので、この作品では会話すらない人達が裏では色々あるんだなと思いながら見ていました。
でもリズと青い鳥の結果がダメ金だったのかとやるせない感じもしましたが。
(まぁ僕は関西大会までもいったことが無いので十分凄いことだとは思うんですが、そこで悔しがるのが彼女たちの凄いところなんだろうなぁ)
久美子が部長になって終了した今作。是非3年生編もやってもらいたいです。(興行収入そこそこある筈なので希望はある)
楽しみに待っています。
【名探偵ピカチュウ】感想《ライアン・レイノルズ無双》
面白かった!
もしポケモンが現実にいる世界だったら、というIFをしっかり考察して作られた作品でした。
個人的にはトータルリコールを思い出したかな。
現実には無いけど、どこかいつかの時代にはありそうな世界。
そしてポケモン愛に溢れた世界。
僕らがよく知っているポケモン絵はその世界では現実に存在するポケモンをデフォルトしたものという設定は上手いと思いました。
チョイチョイ出てくるコイキングがギャラドスになったりカラカラの被ってる骨が母親の骨だというポケモン設定も良い。ピカチュウが10万歩をめざしてると言っていたのはピカチュウの万歩計ネタか。
あの世界の有名人っぽい竹内涼真も凄く格好良くて良かった。
そして何よりライアン・レイノルズピカチュウ!可愛い!
その動きも表情もオッさん臭いのに可愛くて最高でした。
ただ、途中で察してはいたんですがそのオッさんが主人公の父親という展開は少し残念だったかな。
いや、それは別にいいんだけど元に戻った後も主人公とピカチュウに触れ合って欲しかった。
なんか結構ピカチュウをスルーしてた感じだったけどどういう意図だったんだろ。
まぁそれでも最後に大谷さんの可愛いピカチュウの声が聞こえたのでオールOK!(大谷さんだよねあれ?)
この世界観でスピンオフ色々やって貰いたいです。
【アベンジャーズ/エンドゲーム】感想《これぞ総決算!》
面白かったとか面白くなかったとかなんかそんなんじゃないなこれ!
いや、テンション上がったし手に汗握ったし終わった時の満足感と喪失感は凄いしとんでもない映画ではあったんですが単純に面白かったって感じでもないんですよね。
十年以上共に歩んできたヒーロー達のその結末。
とても感慨深いものがあったのは確かです。
- 全作品見ろという強気の姿勢
- 予想できない展開
- 御都合主義でありながら御都合主義ではない
- トニー・スタークの最後
- トニー・スタークはベンおじさんだったのか
- キャプテンアメリカの最後とタイムパラドックス
- デブのままだったソー
- どうなるGOTG3
- 満足感と虚無感と
全作品見ろという強気の姿勢
自分自身はアイアンマンの頃から映画館に通って見ていたのですが、これからエンドゲーム見ようと思ってる人は主要作品押さえとけば良いだろうと軽く考えてたんですよね。
全然そんなこと無かった!
11年分の作品全て見ていること前提の強気の姿勢!
話の至る所に「当然見てるよな!?」とばかりに説明なしで現れる過去作の情報。
今まで作ってきたものに自信が無いと出来ない手法に痺れました。
ただ、これ過去作見てること前提の作品なので単体作品としてはそこまで面白いわけでもないんですよね。
過去の積み重ね。僕たち自信が彼らを見ながら積み重ねてきた時間の積み重ね。
その時間が、今まで培ってきた感情が、蘇り、溢れ、暴走する。
観客の人生すらも作品の要素に組み込んだ凄まじい映画だと思いました。
ただ、「アカデミー賞で賞取れるかな?」みたいな話題ツイッターで見て思ったんですが、賞的なことを考えるとどうなんでしょうね。
この作品だけで評価できないものを評価するのは難しい気もします。
ただでさえアメコミ原作映画の受賞は難しいみたいですし。
予想できない展開
この作品ほど展開が予想できなかった作品も珍しい気がします。
特に序盤。
CMで宇宙空間で漂流してたトニー・スタークがまさかの速攻救助。
紫ゴリラへの殺意に燃えて映画に挑んだら序盤に死んでそれから5年後展開。
全然予想してなかった。
この時点で製作陣の掌の上ですね。
因みにサノスの首がソーに切り落とされた時に外国人の観客達は爆笑してました。
シリアスシーンでは無いのか。これが国による感性の違い…。
御都合主義でありながら御都合主義ではない
過去へのタイムスリップとかは結構御都合主義的展開ではあるんですけど、それで救える者と救えない者はしっかりわけてるんですよね。
最初タイムスリップの話になった時は全てを救える展開になるかと思いました。
過去を改変して未来を変えるんだと。
だからそれは子供ができたトニー・スタークにとって辛い展開になるんじゃ無いかと予想しました。
過去改変したら人類が消えてから産まれた娘との思い出が全て消えることになるから。
でも彼らにとってのタイムスリップはそんなものでは無かった。
タイムスリップというよりは並行世界への移動に近い。
過去からインフィニティストーンを集めればインフィニティストーンの力で消された者は復活できるが、それ以上のことは出来ない。
サノスに直接殺されたガモーラ、ヴィジョン、ロキは蘇らないし、ソウルストーンを得る為に死んだナターシャは復活しない。
死者は蘇らない。
御都合主義の基準に信念みたいなものを感じました。
トニー・スタークの最後
僕がMCUで一番好きなのはアイアンマンなので、彼の死はとても悲しかった。
御都合主義でも良いから、息を吹き返して欲しかった。LOGANを見た時の感情が蘇りました。
でもこれでようやく彼の贖罪の旅が終わるのか。
ペッパーの言うように、ようやく安心して眠れるのだ。
トニー・スタークはベンおじさんだったのか
ずっと不思議だったんですよね。
スパイダーマンという作品に当然登場するであろう重要人物、ベンおじさんがこのMCU世界にはまだでてきて無いのが。
他の作品では、ピーター・パーカーのミスによって育ての親であるベン叔父さんが死んでしまい、ピーター・パーカーは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを学ぶ。
これは別のバースのスパイダーマンも同じで、身内や親しい人の死がヒーローとしてのオリジンになっている。
悲しき宿命。
でもこの世界にはベン叔父さんの気配は無い。
ずっとなんでなんだろうと思っていたんですが、ひょっとしてこの世界のピーター・パーカーにとってのベン叔父さんはトニー・スタークだったのかなと。
世界と家族の為に、命をかけたトニー・スタークの姿がオリジンになるのかもしれない。
もしそうなら、次回作のファーフロムホームは予告映像から想像できる内容とは違ってシリアスになるのかも。
キャプテンアメリカの最後とタイムパラドックス
過去にインフィニティストーンを返却し、老化した状態で返ってきたスティーブ。
ここは結構謎ではあるんですよね。
過去に戻った世界で過ごしても恐らくその世界での時間が過ぎるだけで元の世界につながるわけでは無い筈。(サノスが消えた世界などは最早別物の世界になっている筈)
なので多分過去の並行世界で時を過ごして良い感じのところで戻ってきたんだと思うんですけど、どうやって戻ったんだろ(ベンチに現れる意味がわからない)
あとペギーと良い感じになってるところ、多分その世界のスティーブが氷の中にいると思うので同一人物NTRだなと思わないでも無かった。(オブリビオンを思い出した)
老人スティーブが自分の人生を楽しんだと言うシーン、字幕にはでていないし僕には聞き取れ無かったけど「トニーが言ったように自分の人生を楽しもうと思った」って言ってるらしんですよね。
結構重要なセリフ省いてるなと驚きました。
トニーが死んで、かつて(ウルトロンの時だと思います)トニーが言った言葉を実践したんですよ。
自分でふと思い立って行動したのと、色々ぶつかりあったけど、それでもどこか特別な絆のあったトニースタークの言葉を最期の最後に実践したのとでは大きな違いではないかと思います。
デブのままだったソー
絶対復活して痩せると思ってたのに最後までデブで笑いました。予想外過ぎる。
彼は初期から大きく変化した人物の1人ですね。
傲慢だった王子が、ただのソーとして旅にでる。
彼の変化も感慨深く感じました。
どうなるGOTG3
いやほんとどうなるんでしょうねこれ。スターロードが可哀想過ぎる。せっかく良い感じになったガモーラは死んで新メンバーでの旅ですよ。どんな空気の作品になるのか全く予想できない。
満足感と虚無感と
というわけで非常にカロリーの高い映画でした。
遂に終わったという満足感と遂に終わってしまったという虚無感に支配されています。
トニースタークは世界を救って死に、キャプテンアメリカは自分の人生を生きて引退、ソーは王の座を降り新たな仲間たちと宇宙へ旅にでる。
一つの終わり。
それでもまた、何かの機会に彼ら3人が揃い戦う物語を見たいと思ってしまう。
いつかそんな日が来る事を夢見て、とりあえずスパイダーマン続編を楽しみに待ちます。
【ハンターキラー 潜航せよ】感想《ロシア人つえー!!》
面白かった!
沈黙の戦艦系統かと思ったけどどちらかというとバトルシップ系統。
ロシアなら無茶苦茶な展開でもアリだと思ってる節がある。
以下好きなポイント。
- 無駄に足を引っ張る味方がいないのが良い。反発して文句は言っても仕事はしっかりこなす。意味のない無駄なゴタゴタで味方に犠牲者が出ない。
- 潜水艦が潜水する時角度が変わった際に全員の姿勢の重心が変わるとこ。
- 地上特殊部隊(地上の話もあるとは予想してなかったから意外だった)
- さっきまで死にかけてたのに即座に参戦して暴れまわるロシアシークレットサービス。
- さっきまで拘束されてたのに即座に状況把握して窓からスムーズにロープで降りて銃を借りて参戦するロシア大統領。
- 潜水艦乗りであるが故の信頼
- エンドロールでのプロモーションムービーみたいな潜水艦映像。どうだ!潜水艦は格好良いだろ!見てくれ!という強い意志を感じる。
内容的には結構トンデモな話なんですけど、製作陣の【こういう作品を作るんだ】という思いみたいなのはしっかり伝わってくる良い作品でした。
こういう作品が増えてほしい。大ヒットはしにくい路線ではあるだろうから難しいだろうけど。
【シャザム!】感想《おバカ映画じゃなかった!》
面白かった!!
バットマンVSスーパーマンあたりからのDC映画の中では一番好きな映画。
以下その感想をば
魔術師シャザムが超迷惑
なんやあいつ。今回の事件殆どあいつの所為やろ。
無差別(ひょっとしたら基準はあるのかもしれない)に人を呼び出しまくり、テストして駄目だったら元の場所にリリース。突然呼び出されて記憶そのままで元の場所に帰った人間がどうなるかはお構いなし。
ぶっちゃけ今回のヴィランであるドクターシヴァナはこいつの被害者でもある。
シャザムが呼び出してなかったら、親族との関係は改善はしなくても現状ほどは悪化しなかったのかもしれない。少なくとも大量殺人鬼にはならなかっただろう。
予想外に重い主人公の境遇
かつて離ればなれになった母親を探して、母親と同じ名前の女性の家を訪問し続ける主人公のビリー君。シャザムは原作を読んだことが無かったので、CMのイメージでおバカ映画だと思ってたんですけど全然違って序盤からビックリ。
ビリー君の新しい家族が超絶良い奴等
家出しすぎて新しい里親の元に送られるビリー君の新しい家族達が超絶良い奴らなんですよ(初対面の時のめんどくさそうなイメージとのギャップよ)
家族の為には命をかけて立ち向かう。
僕が1番感動したのは、まだビリー君がシャザムにもなっていないいじめっ子達との対決シーン。
ここで、ビリー君を助ける為にゲームにしか興味無さそうだったユージンが躊躇なく参戦するんですよ!
お前そんな熱い奴だったのかよ!!
そのシーンで、ああこの人達は本当に今の家族を大事にしてるんだなと伝わってきて序盤なのにジーンと来てしまった。
サイドキックの素直な思い
変身できる様になったビリー君に協力するフレディも良かった。
ビリー君と喧嘩したときに出た素直な思い。
自分がその力を得られるならなんだってする。
そりゃそうだよねってなった。
足に障害がある彼の境遇もあるけど、きっとそうじゃなかったとしても羨んでしまう。
何故自分じゃなかったのか。
それは他のヒーロー達のサイドキックもきっと抱える思いなのではと。
母親との再会
ユージンのスキル(スーパーハッカーすげー!)で母親の住所を突き止め再会するビリー君。でも実ははぐれたわけでは無く、母親は自分の意志でビリー君の前から立ち去っていた。
このシーンで凄いなと思ったのは、子供を捨てた母親を肯定はしていないけど否定もしていないこと。それが仕方ない選択だったのかもしれないと伝わるようになってる。事実母親の今の生活は過酷そうで、ビリー君は里親を転々としはしたが周りの人間には恵まれている。
結果論でしかないかもしれないが、母親が予測した通り、想像した通り、ビリー君と母親がずっと一緒に暮らしていたら今よりも悲劇的な結末が訪れていた可能性が高いのだ。
そしてその彼女の判断を飲み込んだからこそ、ビリー君は彼女に否定的な言葉をぶつけなかったんだと思う。
そして彼女がかつてくれた方位磁石をプレゼントするのだ。これ以上彼女が道に迷わないように。
家族全員がシャザム!
力を独占するのではなく分ける!
この展開全然予想してなかったからテンション上がった!
今まで家族との描写をちゃんと描いて来たからこその盛り上がり。
シャザムモードのビリーが自分の名前を呼んでって言ったときに皆シャザムじゃなく「ビリー!」って叫ぶのも良かった。みなこの短期間でしっかりビリーのことを見ていたようで。
そのうち里親も変身しそう。
ビリーは果たして本当に選ばれたのか
ビリー君が魔術師シャザムに呼ばれる前にDr.シヴァナが人の欲望を試す玉を奪ったからビリー君は試されてないんですよね。
あの後呼んだビリー君は本当にちゃんと審査されてたのだろうか。
これされてないと僕は思ってるんですよ(原作的では描写あるのかな)
ビリー君もDr.シヴァナも言っていたように、善良な(だけの)存在なんていなくて、ひょっとしたらあの時審査されてたらDr.シヴァナの様に失格になってたかもしれない。
でもされなかった。
それでも家族を得て、ヒーローに相応しい存在になった。
ひょっとしたらシヴァナも(そして失格者として送り返された数多の人々も)アフターケアをしっかりしてたらヒーローになり得たのでは?
続編はよ!
そんなこんなで魔術師お前が悪いって感じの映画ではありましたが内容は最高でした。
ヒーロー!そして家族!
血の繋がり。
血の繋がらない家族。
社会的弱者。
力を持つということ。
シャザムやデッドプールの様に、おかたい内容にしなくてもしっかりそういったメッセージを伝えることができるというのはとても素晴らしいことだと思います。
続編も楽しみです。
(シャザム、中身は子供なのであんまひどい目には合わせないで欲しい)
【LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-】感想《姫騎士が不憫過ぎる》
面白かった。
ただこの映画もちょっと駆け足だったかな?
最初の勇者達が異世界に行くまでのダイジェスト好き。格好良いし画面に流れる文字も読みやすい速度だった。個人的にはこれ超絶重要で、速すぎると読めなくて読めなかった文章が気になって集中できないし、遅すぎてもイラッとくる。それがこの映画は個人的には凄い良い感じの速度だった。ストレスフリー。重要!
主人公達は転生扱いなのかな?
元の世界の姿と少し違う姿で地球で過ごす異世界人達。しかしなぜだか一人だけ犬に転生。不憫すぎる。犬になったアーネリアは生真面目でキツイ感じで最初ちょっと苦手だったけど最後には好きになってた。いいやつ。
あと「かつて勇者で今ニート」的なキャッチコピー見てたから駄目人間が出てくるかと思って見たけど思ったより駄目人間出てこなかった。
4人中2人は家賃払ってるし一人は犬だし実質働いてないの一人?
地球に来てから地下アイドルになった舞が良かった。かつてはなかったやりたいことを地球で見つける。でも仲間も大事。
その辺の葛藤(ライブドタキャンして仲間の元に駆けつける下り)はもっと描いてくれた方が好みだったかも。
一番好きなキャラは元魔王ヴァルヴァラン。
可愛い。魔王として生まれそれ以外の価値観を知らず、異世界で子供になり新たな価値観を得る。
彼女の今の目的は元の世界に戻って謝ること。
普通に考えて許されるわけがない。彼女の人生に完全にハッピーなエンディングが訪れるとは思えない。それでも前に進む。その儚さと意志の強さが好き。
そんなこんなで全体的に面白かったので是非続きをみたい。2週間限定公開みたいな映画増えてきたけどどのへんで利益出してるんだろうか。売れててほしい。