【ジュラシックワールド 炎の王国】感想《ようこそジュラシックワールドへ!!》
面白かった!
でも賛否両論ありそうな展開でした。
エンタメ方面に極振りしていたワールド1みたいなのを期待していると肩透かし喰らうかも。
僕はエンタメ娯楽映画大好きなので、ワールド1の方が好きですね。
ワールド1よりもジュラシックパーク1作目の方が好きですが。
他のジュラシックパークシリーズは、まぁ、うん。
(2と3はなんであんなに面白く無く作れたんだろうか)
- ジュラシックパーク1作目のオマージュが散りばめられていて楽しかった
- 炎の王国というタイトル詐欺
- 字幕はかの有名な戸田奈津子さん
- 導入がちょっと長いか?でもクレアとオーウェンの関係が良好で何より
- 噴火から逃げ惑う恐竜の暴走シーンは圧巻
- ガバガバセキュリティーの真骨頂
- 滅びゆく王国
- オイオイ死んだなアイツ
- メイジーが計算高く見えるのは僕の心が汚れているからか
- ようこそジュラシックワールドへ
- パークとワールドの違い
ジュラシックパーク1作目のオマージュが散りばめられていて楽しかった
T-REXの餌になる羊。
再起動する電源。
荷物用エレベーターに逃げ込んだ子供が必死に閉める扉。
1のオマージュらしきシーンがたくさんありました。
気がついたのがこれだけなだけで他にもきっとあったと思います。
こういう初代へのリスペクトが感じられるシーンは面白いですね。
炎の王国というタイトル詐欺
これ映画みてる時から気になっていたんですけど、全然「炎の王国」じゃないんですよね。
この副題みてずっと島パートかと思ってたんですけど、島と火山のシーンは序盤で終わるんですよ。
最後の舞台の屋敷が爆発するのかと思ったら、別にしない。
気になってあとから調べたら原題は「fallen kingdom」
全然炎の王国じゃないじゃん!!(公開前にちらっと見たときはflameに空目してた)
誰やねんこのタイトル考えたやつ。
字幕はかの有名な戸田奈津子さん
字幕担当が誰かって公開前に公表してくれないんですかね。
字幕のクレジットは多くの映画では最後に出ると思うんですが、この映画の場合は最初のタイトルロゴのところで出ました。
翻訳に関して悪い評判も色々ある戸田奈津子さん。
でも正直僕は英語の聞き取りに自信は無いので、例えおかしい場所があったとしても、どこがおかしいかわからないだろうと自分に言い聞かせて本編に挑む戦士の心。ネットの噂だけかもしれないしね。
ところで文脈がおかしいところが何箇所かあったんですがこれは翻訳の技術なのか元からそんな文章なのかどっちなんですかね。
覚えているのだと、クレアおばさんにロックウッド財団の人が支援の電話がかかってきた時に、
ロックウッド財団「今は忙しいのでちょっとまってね」(そっちからかけて置いて待てとはどういう意味だ?)
クレアおばさん「いくらでも待つわ」
っていう内容(うろ覚え)だったのにクレアおばさんがロックウッド財団訪問するのは流れおかしくないですかね。
まぁでもこれは僕の理解力が悪いだけかもしれないです。一度しか見てないしね。吹き替え版だとこの辺どうなっているのか見て見たいですね。
導入がちょっと長いか?でもクレアとオーウェンの関係が良好で何より
冒頭のモササウルスのシーンは掴みとしては完璧だったんですけど、そっから島に行くまでが長く感じました。
今までの人たちは、自主的にしろ騙されたにしろホイホイ島まで行っていたからそう感じたのかもしれないけど。
島に着くまでは若干退屈な時間かも。
いやでも、オーウェンとクレアが別れたにしろ絶対これあとからまたヨリを戻すだろうって感じなのは良かったですね。
ジュラシックパークの1のカップルを別れさせたの未だに不満に思っているので。(必要あったかあの展開?)
噴火から逃げ惑う恐竜の暴走シーンは圧巻
島につくとどんどん面白くなっていきます。
中でも噴火から逃げ惑う恐竜達のシーンは圧巻ですね。
スタンピードだ!!
ってなりました。
多くの恐竜に踏み潰されそうになりながらも、オーウェン達は山から噴火から逃げ惑うが、先にあるのは崖だけ。
飛び込んだ恐竜達も、溺れて沈んでいく。
しかし生身で噴石の中を海に飛び込んで五体満足なオーウェンの頑丈さは一体…。
沈みゆく乗り物にのったクレアと、気弱な技術者ウェブを助ける時に、オーウェンが迷わずウェブの方に手を差し伸べるシーンも好きですね。クレアに対する信頼が感じられました。
ガバガバセキュリティーの真骨頂
主人公達が噴火する島から逃げる為に、敵の車パクって、既に出航している船にジャンプで豪快に飛び乗るんすよ。普通そんな勢いでトラックが入ってきたら敵の人たち気がつくと思うやん?
全然気が付かねぇでやんの!!
普通に船の入り口のとこに人がいたっぽいのに!
そのくせ、後からかない一瞬の些細なことでバレるし基準がよくわからんぜ。
滅びゆく王国
最後、噴火によって滅びゆく島に取り残されたブラキオサウルスのシーンは悲しかったです。
船は既に出航して、海に飛び込むこともできず、噴煙の中に消えゆく。
響き渡るのは悲しげな声だけ。
ブラキオサウルスは1で好きになった恐竜なので悲しかったです。
オイオイ死んだなアイツ
ジュラシックパークシリーズの基本として死亡フラグを立てた奴は死ぬってのが(僕の中で)あるんですが、今作もフラグのオンパレードでした。
ずっと「オイオイ死んだなアイツ」って思ってました。
その中でも生きるフラグことハンターさん(名前は覚えていない)
まずオーウェンを騙し、イキって捕まえた恐竜の歯を抜き(これ依頼の一部かと思ってたらただの戦利品だった)、ラスボス恐竜に麻酔を撃って檻に入って歯を抜こうとする。
もうずっとオイオイ死んだなアイツ状態のハンターさんも見事にラスボス恐竜に騙されてお亡くなりになりました。この辺はお約束で良かったです。
メイジーが計算高く見えるのは僕の心が汚れているからか
今作の子供枠のメイジーちゃん。
聡明で、ちょっと驚く過去があり、唯一の身内は殺されてしまう可哀想な子供なんですが、クレアとオーウェンが並んでいるところで迷わずオーウェンの方に抱きつく辺り少し計算高さを感じました。
抱きつく前、ちょっと方向転換してたよね?
イケメンが好きなのか、生存の可能性が高そうな方を選んだのか。
まぁこれは僕の心が汚れているからそう見えるだけだと思いますが。
ようこそジュラシックワールドへ
これどういう締めかたするのか終盤でも全然わからなかったんですよね。
だからこの展開には驚きました。
島は滅んで恐竜たちは本土の屋敷に閉じ込められている。
屋敷に充満するガス。
恐竜達を助ける為にはゲートを開くしかないが、開くと世界に恐竜達を解放してしまう。
オーウェン達は言及していなかったが、8キロ先には町だってある。きっと被害もでるだろう。
いつの間にか恐竜大好き人間になっていた(1の時より悪化してるよね!?)クレアでさえもゲートの解放は諦める。
にも関わらず、ゲートは開いた。
メイジーが開けたのだ。
彼女にも彼女なりの理由があったのだろう。しかしこの選択は正しかったのか。
解き放たれた恐竜達を見て、やっとタイトルの意味に気がつく。
ジュラシックワールドとはテーマパークの名前ではなかったのだ。
どこかの議会で講演する懐かしき顔、マルコムのシーンに場面が移る。
彼は言う。
時代は変わった。人間が変えてしまった。恐竜と共生しなければならない時代が訪れたのだ。
ようこそジュラシックワールドへ
このシーンは、自分の作品に対する理解と、作品からの情報の提供がリンクしてゾクっとしましたね。
(マルコム思ったより出番少なかったけどおいしいとこもっていくなぁ)
パークとワールドの違い
個人的な考えですが、パークとワールドの作品の作る姿勢には同じ部分と違う部分があると思っているんですよね。
パークの方には
・主人公とヒロインは死なない。
・子供を出す。
・子供は死なない。
・悪人はフラグを立てまくってから死ぬ。
・善良な人間は生き残る傾向にある。
・悪事を犯していても、根が善良で改心したら復活のチャンス!
みたいな傾向があったと思っています。
これがワールドだと、殆ど傾向は同じなんですが、主人公以外の善良な人間は結構死んでいるんですよね。
ワールド1だと、一般市民が被害にあっているのもあるんですが、仕事でガイドしているだけのおばさんが理不尽に死にますし、(ある意味元凶の1人とはいえ)根は善良で事態解決に動いていた取締役も死にます。
この取締役は今までのシリーズだと死なないポジションの人間だと思っていたので驚きました。
今回の話だと、特に罪もない(と言っていいか結構疑問ではあるが)ロックウッドが死にます。しかも恐竜では無く人の手で。
これは作品の好き嫌いとはまた別の話なのですが、僕は子供の頃ジュラシックパークを見て以来、この世界に魅せられていて、いつか自分も行きたいと子供心に思っていたのですが、ジュラシックワールドの世界に行きたいとはあまり思いません。というか行きたくないです。
まぁ子供の頃と今では作品の感じ方が違うとは思いますが(今でもジュラシックパークの世界には行きたいのですが)、この感情の要因はジュラシックワールドが善悪関係なく理不尽に人が死にゆく世界になったからかなと思います。
とは言ってもジュラシックワールドも作品自体(特にワールド1)は好きなんですけどね。
続編がありそうな終わり方でしたし続きはみたいです。
世界に解放されてしまった恐竜達と人間にはどうなるのか。
軍隊でなんとかなりそうな気はするんですけど愛護団体の妨害とかあるんですかね。
できればエンタメ極振りの作品にして欲しいかな。
続編でるの楽しみにしています。