【ハンターキラー 潜航せよ】感想《ロシア人つえー!!》
面白かった!
沈黙の戦艦系統かと思ったけどどちらかというとバトルシップ系統。
ロシアなら無茶苦茶な展開でもアリだと思ってる節がある。
以下好きなポイント。
- 無駄に足を引っ張る味方がいないのが良い。反発して文句は言っても仕事はしっかりこなす。意味のない無駄なゴタゴタで味方に犠牲者が出ない。
- 潜水艦が潜水する時角度が変わった際に全員の姿勢の重心が変わるとこ。
- 地上特殊部隊(地上の話もあるとは予想してなかったから意外だった)
- さっきまで死にかけてたのに即座に参戦して暴れまわるロシアシークレットサービス。
- さっきまで拘束されてたのに即座に状況把握して窓からスムーズにロープで降りて銃を借りて参戦するロシア大統領。
- 潜水艦乗りであるが故の信頼
- エンドロールでのプロモーションムービーみたいな潜水艦映像。どうだ!潜水艦は格好良いだろ!見てくれ!という強い意志を感じる。
内容的には結構トンデモな話なんですけど、製作陣の【こういう作品を作るんだ】という思いみたいなのはしっかり伝わってくる良い作品でした。
こういう作品が増えてほしい。大ヒットはしにくい路線ではあるだろうから難しいだろうけど。
【シャザム!】感想《おバカ映画じゃなかった!》
面白かった!!
バットマンVSスーパーマンあたりからのDC映画の中では一番好きな映画。
以下その感想をば
魔術師シャザムが超迷惑
なんやあいつ。今回の事件殆どあいつの所為やろ。
無差別(ひょっとしたら基準はあるのかもしれない)に人を呼び出しまくり、テストして駄目だったら元の場所にリリース。突然呼び出されて記憶そのままで元の場所に帰った人間がどうなるかはお構いなし。
ぶっちゃけ今回のヴィランであるドクターシヴァナはこいつの被害者でもある。
シャザムが呼び出してなかったら、親族との関係は改善はしなくても現状ほどは悪化しなかったのかもしれない。少なくとも大量殺人鬼にはならなかっただろう。
予想外に重い主人公の境遇
かつて離ればなれになった母親を探して、母親と同じ名前の女性の家を訪問し続ける主人公のビリー君。シャザムは原作を読んだことが無かったので、CMのイメージでおバカ映画だと思ってたんですけど全然違って序盤からビックリ。
ビリー君の新しい家族が超絶良い奴等
家出しすぎて新しい里親の元に送られるビリー君の新しい家族達が超絶良い奴らなんですよ(初対面の時のめんどくさそうなイメージとのギャップよ)
家族の為には命をかけて立ち向かう。
僕が1番感動したのは、まだビリー君がシャザムにもなっていないいじめっ子達との対決シーン。
ここで、ビリー君を助ける為にゲームにしか興味無さそうだったユージンが躊躇なく参戦するんですよ!
お前そんな熱い奴だったのかよ!!
そのシーンで、ああこの人達は本当に今の家族を大事にしてるんだなと伝わってきて序盤なのにジーンと来てしまった。
サイドキックの素直な思い
変身できる様になったビリー君に協力するフレディも良かった。
ビリー君と喧嘩したときに出た素直な思い。
自分がその力を得られるならなんだってする。
そりゃそうだよねってなった。
足に障害がある彼の境遇もあるけど、きっとそうじゃなかったとしても羨んでしまう。
何故自分じゃなかったのか。
それは他のヒーロー達のサイドキックもきっと抱える思いなのではと。
母親との再会
ユージンのスキル(スーパーハッカーすげー!)で母親の住所を突き止め再会するビリー君。でも実ははぐれたわけでは無く、母親は自分の意志でビリー君の前から立ち去っていた。
このシーンで凄いなと思ったのは、子供を捨てた母親を肯定はしていないけど否定もしていないこと。それが仕方ない選択だったのかもしれないと伝わるようになってる。事実母親の今の生活は過酷そうで、ビリー君は里親を転々としはしたが周りの人間には恵まれている。
結果論でしかないかもしれないが、母親が予測した通り、想像した通り、ビリー君と母親がずっと一緒に暮らしていたら今よりも悲劇的な結末が訪れていた可能性が高いのだ。
そしてその彼女の判断を飲み込んだからこそ、ビリー君は彼女に否定的な言葉をぶつけなかったんだと思う。
そして彼女がかつてくれた方位磁石をプレゼントするのだ。これ以上彼女が道に迷わないように。
家族全員がシャザム!
力を独占するのではなく分ける!
この展開全然予想してなかったからテンション上がった!
今まで家族との描写をちゃんと描いて来たからこその盛り上がり。
シャザムモードのビリーが自分の名前を呼んでって言ったときに皆シャザムじゃなく「ビリー!」って叫ぶのも良かった。みなこの短期間でしっかりビリーのことを見ていたようで。
そのうち里親も変身しそう。
ビリーは果たして本当に選ばれたのか
ビリー君が魔術師シャザムに呼ばれる前にDr.シヴァナが人の欲望を試す玉を奪ったからビリー君は試されてないんですよね。
あの後呼んだビリー君は本当にちゃんと審査されてたのだろうか。
これされてないと僕は思ってるんですよ(原作的では描写あるのかな)
ビリー君もDr.シヴァナも言っていたように、善良な(だけの)存在なんていなくて、ひょっとしたらあの時審査されてたらDr.シヴァナの様に失格になってたかもしれない。
でもされなかった。
それでも家族を得て、ヒーローに相応しい存在になった。
ひょっとしたらシヴァナも(そして失格者として送り返された数多の人々も)アフターケアをしっかりしてたらヒーローになり得たのでは?
続編はよ!
そんなこんなで魔術師お前が悪いって感じの映画ではありましたが内容は最高でした。
ヒーロー!そして家族!
血の繋がり。
血の繋がらない家族。
社会的弱者。
力を持つということ。
シャザムやデッドプールの様に、おかたい内容にしなくてもしっかりそういったメッセージを伝えることができるというのはとても素晴らしいことだと思います。
続編も楽しみです。
(シャザム、中身は子供なのであんまひどい目には合わせないで欲しい)
【LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-】感想《姫騎士が不憫過ぎる》
面白かった。
ただこの映画もちょっと駆け足だったかな?
最初の勇者達が異世界に行くまでのダイジェスト好き。格好良いし画面に流れる文字も読みやすい速度だった。個人的にはこれ超絶重要で、速すぎると読めなくて読めなかった文章が気になって集中できないし、遅すぎてもイラッとくる。それがこの映画は個人的には凄い良い感じの速度だった。ストレスフリー。重要!
主人公達は転生扱いなのかな?
元の世界の姿と少し違う姿で地球で過ごす異世界人達。しかしなぜだか一人だけ犬に転生。不憫すぎる。犬になったアーネリアは生真面目でキツイ感じで最初ちょっと苦手だったけど最後には好きになってた。いいやつ。
あと「かつて勇者で今ニート」的なキャッチコピー見てたから駄目人間が出てくるかと思って見たけど思ったより駄目人間出てこなかった。
4人中2人は家賃払ってるし一人は犬だし実質働いてないの一人?
地球に来てから地下アイドルになった舞が良かった。かつてはなかったやりたいことを地球で見つける。でも仲間も大事。
その辺の葛藤(ライブドタキャンして仲間の元に駆けつける下り)はもっと描いてくれた方が好みだったかも。
一番好きなキャラは元魔王ヴァルヴァラン。
可愛い。魔王として生まれそれ以外の価値観を知らず、異世界で子供になり新たな価値観を得る。
彼女の今の目的は元の世界に戻って謝ること。
普通に考えて許されるわけがない。彼女の人生に完全にハッピーなエンディングが訪れるとは思えない。それでも前に進む。その儚さと意志の強さが好き。
そんなこんなで全体的に面白かったので是非続きをみたい。2週間限定公開みたいな映画増えてきたけどどのへんで利益出してるんだろうか。売れててほしい。
【グリザイア:ファントムトリガーTHE ANIMATION】感想《ニンジャ!?ニンジャナンデ!?》
結構話が駆け足で原作ゲームファン向けな感じだったけど良かった。(もう既に登場人物に思い入れのある原作プレイ済の人以外では楽しめない可能性も)
動くニンジャとデタラメロシア語見れたし。
(どっちもニンジャやんけ)
ロシアンニンジャ好きなんすよ。
ムラサキ可愛いよね。
尺の問題は仕方ない。盛り上げるにはマキ加入までやるしかないという判断だろう。
OPの本編にはまだ登場しないメイド達の姿にひょっとして続編の構想があるのかなと期待したり。
ただ浮浪者時代のレナ達の服が綺麗なとこは気になった!!
特にマキの白い服!
他の浮浪者は汚かったりしたのになんでなんだろ。
あとハルトの髪の長さがチョイチョイ変わってた気がしてそこも少し気になった。
まぁ後はアクションシーンも迫力(銃声とか殴った時の音が良かった)あって良かったし、最初の祭り中の街中をニンジャが人の顔を足蹴に飛ぶとことかも良かった(またニンジャかよ)
あ、思い出した!
てっきりあると思ってたのに次回予告が無かったのは残念だった!
ゲームでは次回予告が一番好きなのに!(オイ)
公開劇場も少ないし興行収入的に成功するかはわからないけど、是非成功して続編に繋げてほしい。
そして次回こそ次回予告をいれてくれ!
あとエンディングの映像は精子みたいだと思いました(オイヤメロ)
【キャプテン・マーベル】感想《フューリーの秘密が今明かされる!!》
開始2秒で泣く!
いやぁ良かった。
何が良かったって見た人の意見は大体一致する気がするけど開始早々のマーベル・スタジオのロゴ!!
意味ではアイアンマンとかキャプテンアメリカのコミックのページみたいなのがでてたところがスタン・リー一色。
そして最後に「thank you Stan.」
これは泣ける。
去年亡くなったスタン・リー。
ロバート・ダウニー・Jrと共に写真に写るスタンリーを見つけた時うるっときました。
あれから長い時が経った。スタン・リーが生み出した多くの話が映画になり僕を楽しませてくれた。
Thank you Stan.
そして本編!
大傑作という感じではないけど面白かった。
キャプテン・マーベルは原作のこともよく知らず、CMからはなんとなく地球から話が始まると思っていたので、異星から始まるのは驚いた。
でも始まってみると、恐らくこれまで多くの創作物を摂取してきた人にとっては大体予想通りの展開になる。
記憶喪失の主人公にやけに親切だが管理しようとしてくる周りの人間は実は善人ではないし、必死に追いすがってくる敵は家族に会いたいだけだった。異星人に恐れられてる猫は実は化物で。
ミスリードの伏線はなく、伏線は伏線として扱われてストーリーの展開が予想を超えることはない。
それでも主人公キャロルの生き方に胸が熱くなる。
彼女はヒーローだから何度も立ち上がるのではない。
理不尽に、痛みに、何度打ちのめされても何度でも立ち上がってきたから彼女はヒーローなのだ。
モヒカンモードはダサいが。
あと電車で老婆に変身したスクラルと戦うキャロルも良かった!
老婆を遠慮なく殴るキャロル。唖然とする乗客。突如機敏でアクロバティックな動きをする老婆。戸惑いながらも老婆を守る為にキャロルを止めようとする一般人。
絵面が面白いのもそうですが、このシーンに制作陣が信じてる人間の善性みたいなのが込められてる気がしました。スーパーパワーが無くても人は誰かを守る為に体を張るんだよと。
そしてフューリー!!お前が眼帯な理由、猫(クラーケン)に引っかかれたとかいうしょうもない理由かよ!
いや、まさかの真相でした。
あと最後に出てきたキューブの時間軸どこなんすかね。ひょっとしてサノスのやつプラスワンなのか?
そんなこんなでアベンジャーズ続編のエンドゲームが気になる!
今から楽しみです。
(あと吹き替えの竹中直人の声に最後まで慣れなかったんですが皆さんはどうでしたか?)
【スパイダーマン:スパイダーバース】感想《メイおばさん最強》
原題は【SPIDER-MAN INTO THE SPIDER-VERSE】
最高だった!!
ストーリーは王道。
偶然スパイダーマンと同じ力を手に入れてしまった普通の少年マイルス(頭は良い)が成長し、真にスパイダーマンになるまでの話。
己の願いの為に次元の壁を破壊しようとするキングピン。
力を手に入れてしまったマイルスに指導を約束するも、キングピンの前に破れ死んでしまうピーターパーカー。
ピーターパーカーに願いを託され、スパイダーマンとしての道を歩むマイルス。
そして次元の壁が壊れたことによって現れた別世界のスパイダーマン達。
そのスパイダーマン達それぞれが最高だった!
スパイダーマン達
マイルスの世界にいたスパイダーマン。ピーターパーカー。
人々にスパイダーマンの存在を認知され、愛されている。依頼されたらクリスマスソングを歌ってしまうあたりからとことん善良な心を持っていたんだろうなということが感じられる。MJとは上手くいっていた模様。死後正体が人々に明かされる。
序盤に死んでしまう為出番は少ないが、彼の生き様がマイルスに与えた影響は計り知れないと思う。
マイルスを指導することになったピーター・B・パーカー。
腹の出た中年男性。ヒーロー活動により私生活に支障がでている。MJとは結婚していたが、離婚。MJは子供が欲しかったがピーター・B・パーカーは違った模様。これは恐らく、彼の遺伝子が子供に引き継がれるだろうことも無関係ではない筈。大いなる力には大いなる責任が伴う。では生まれながらに力を持ってしまう彼の子供には?
子供嫌いだと言っているが、マイルスの同情引き作戦を狙いを理解しながらも振り切れないあたり、根が善良なのは間違いない。
時に助け、時に諭し、時に慰め、時に行く手を阻み、最後には信頼して後を託す。彼とマイルスの師弟関係は最高だった。グウェンは何も教えていないと言っていたがそんなことはない筈。
元の世界に帰ったら幸せになって貰いたい。
スパイダー・グウェン。
クールで強い。有能なスパイダーウーマン。超かっこいい。
マイルス君の失態の所為ではあるが刈り上げが似合ってる。グウェンかなり好きだけど格好良いとしか言いようが無い。死んだ親友と同じ顔のピーターパーカーと出会っても動じないのは凄い。マイルス世界のピーターパーカーの死を既に聞いていたからかもしれないが。
マイルスの相対性理論ギャグに1人だけ笑ってあげてるのも良いよね。
ペニーパーカー。
未来の世界のスパイダーマン。パワードスーツを着て戦う。チョチョイのチョイでマイルスが壊したアイテムを修理する有能さ。
そして可愛い。なぜか日本のアニメを参考にデザインされている謎。可愛い。
彼女だけ日本のアニメと同じコマ数で動く為動きが違う。
ペニーパーカーは動きやら表情やらが本当に可愛いかったけど、出番が全体的には少なくて少し残念だった。最初マイルスに対してきつめに当たっていた彼女が、別れる時に「自分1人じゃないとわかってよかった」と言っていたところはジーンときた。しかし別次元の自分しか理解者がいないというのはなかなかに辛いところ。
彼女を見ると「ひょっとして日本のオタクの可愛いとアメリカのオタクのkawaiiは同じなのでは??」という気分にさせてくれる。
スパイダーマン・ノワール。
白黒。ハードボイルド。メンバーの中でもなかなかに過酷な世界のスパイダーマン。彼も活躍は少なかったが要所要所はしっかり締めてて格好良い。パンフに書いている声優ニコラスケイジのエピソードは最高なので是非見てくれ。
スパイダー・ハム。
え、なに?豚?
ギャグ時空の住人だからかかなり強い。
新たなスパイダーマン、マイルス・モラレス。
個性豊なスパイダーマン達。
でも彼らは主人公ではない。
主人公はマイルスだ。
こんな濃いメンバーの中で決して埋もれることの無い正真正銘の主人公。
ピーターパーカーに想いを託され、スパイダーマン達と関わり、困難の前に挫折し、大好きな叔父が死んで打ちのめされ、父の言葉で立ち上がる。
新たなスパイダーマン。
成長過程を見せられているので、市販のコスチュームから専用スーツに着替え、B・パーカーの「必要なのは勇気だけだ」という言葉を胸にビルから飛び降りて力を発動するシーンは本当に熱い。
彼のこれからの活躍も是非見てみたくなった。続編はよ。
その他も最高
そして脇を固める登場人物も素晴らしい。
そう、メイおばさん!
歴代最強じゃないか!?
主人公達を秘密基地に案内しヴィランもバットで殴り飛ばし、マイルスのガジェットも作る。
かつて夫を亡くし、遂には息子同然のピーターパーカーも亡くした過酷な運命の女性。それでも彼女は辛さを見せず、スパイダーマン達をサポートする。
有能で格好よすぎる!!
この世界のピーターどんな生活してたんだろ。案外メイおばさんはバットマンの有能執事、アルフレッド的な活躍をしてたのかも。
ラスボスであるキングピンも良い。
あのおっさんあれで生身なんすよ。
ただの鍛えただけの人間。それであの強さ。良い。やはりヒーロー物は悪役が映えないと。
あと新しいスパイダーマンが出てくるとしっかりそのスパイダーマンの背景も説明してくれるのが嬉しかった。すんなりどんなキャラクターなのか理解することができる。
自己紹介定型文が「ただ1人のスパイダーマンだ」だったのがラストに「スパイダーマンは1人じゃない」になるのも熱くなる。
スタンリーの登場も良かった。そのスーツは一度受け取ったら返品不可。ギャグ風でありながら重要なシーンだったと思う。
そんなこんなで後父親との関係とか望まず優秀な学校に行ってしまった苦悩とか色々色々良いところがあった!
素晴らしい作品だったと思う。
是非続編を見てみたい。
あとそれぞれの登場人物単独の映画も作ってくれ!アヴェンジャーズみたいに!
頼む!